抗がん薬、放射線治療とも効果なし。他に方法はないか
76歳の父のことでご相談です。肺がんから脳転移(30カ所)になり、抗がん薬と放射線治療を2回行いましたが、特別、効果は見られませんでした。放射線治療ができなくなったので、主治医と相談の上、在宅医療に切り替える選択をせざるを得なくなりましたが、他に方法はないのでしょうか。また在宅医療になった場合、家族としてはどのように対処したらいいのでしょうか。
(56歳 男性 和歌山県)
A 遺伝子パネル検査をされては
日本医科大学大学院医学研究科
呼吸器内科学分野教授の久保田さん
呼吸器内科学分野教授の久保田さん
今後の治療方法ですが、遺伝子パネル検査をもし受けておられない場合は、担当医と相談の上、遺伝子パネル検査をして、まだ使える薬があるかどうかを調べるのも1つの方法です。
また在宅医療になった場合は、諸々の支援体制がありますので、すべての問題を家族だけで抱え込むことなく、ご本人の希望をよく聞いて、病院の専門窓口や紹介された在宅医療専門の医師とよくご相談なさるのがいいと思います。もし、残された時間が長くないとしたら、何がいちばん大切なのかをお父さま、ご家族で話し合うのも大切なことです。