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野崎洋光と牛込紀子の「和のテイストで、免疫力アップ・レシピ」

新しい年。栄養豊かな旬の食材をいただき、元気に始めよう

撮影●大関清貴
発行:2011年1月
更新:2019年11月

  

1月――願わくば、健康であり続けるという強い意志を持って始まる1年です。
旬の素材と季節の野菜を取り入れて、バランスの良いたっぷりの栄養を食事からいただきたいものです。
自然の恵みをいただきながら、免疫力をアップして
自然のリズムと一緒に時を刻んでいきましょう。


 帆立じゃがいもご飯

材料(2人分)
・米……2合
・じゃがいも……100g
・帆立貝柱……2個
・茹でたきぬさや……適量
A
・水……カップ1/2
・薄口しょうゆ……大さじ2
・酒……大さじ2

作り方
① 米は洗って水に15分つける。ざるに上げてさらに15分おく。
② じゃがいもは2センチ角に切り、さっと水にさらして水気を切る帆立は食べやすい大きさに手で裂き、霜降りする。
③ 炊飯器に米と分量の水を入れ、薄口しょうゆと酒を加えて軽く混ぜる。じゃがいもを乗せて早炊きで炊く。炊き上がる直前に帆立を加え、炊き上がってから5分蒸らす。さっくり混ぜて斜めに切ったきぬさやを散らす。

ポイント
帆立は手で裂くことで表面積が大きくなり、味がなじみます。


 かぼちゃソテー

材料(4人分)
・かぼちゃ……200g
・じゃこ……70g
・にんにく……1片
・サラダ油……大さじ1
・大葉……4枚
A
・薄口しょうゆ……小さじ1
・酒……大さじ1

作り方
① かぼちゃは種とわたを取り、5ミリの幅に切る。にんにくはみじん切りにする。大葉は手でちぎる。
② フライパンを熱してサラダ油をひき、弱火でかぼちゃを両面焼いてゆく。火が八部通り入ったら、にんにくを入れ、香りが出たらじゃこを入れてからませる。(A)を入れて味をからめ、大葉を入れる。

ポイント
イタリア料理のようですが和風の優しい味わいです。


 豚汁

材料(2人分)
・豚バラ薄切り……100g
・牛蒡……10センチ
・大根……3センチ
・にんじん……1/4本
・里芋……2個
・こんにゃく……1/4丁
・長ねぎ……1/2本
・水……500cc
・味噌……35g

作り方
① 豚肉は3センチに切る。牛蒡は皮を洗って1センチの輪切りにする。大根、にんじん、里芋、こんにゃくは2センチぐらいの角切りにする。長ねぎは1センチの小口切りにする。
② 長ねぎ以外の野菜を、沸騰したお湯に2分ほど入れて茹で、ザルに取る。残りの湯で豚肉を霜降りする。
③ 鍋に下茹でした野菜と水500ccを入れて火にかける。沸騰したら火を弱めて5分茹で、味噌を1/2入れて軽く煮て、豚を入れる。
④ 長ねぎを入れ、残りの味噌を入れて長ねぎに火が通ったら七味を入れる。

ポイント
豚バラ肉はさっと霜降りすることで余分な油は抜け、すっきりした味わいになります。


 帆立じゃがいもご飯には旬の帆立を使います。帆立は魚介の中でタウリンの含有量がトップクラスです。タウリンは目や脳の発達を助け、糖尿病の予防や・肝臓の解毒作用を助け、血圧やコレステロールを下げる働きもあります。コレステロールが気になる方も、このように油を使わない献立でタウリンを摂ることができます。
じゃがいもはビタミンCを豊富に含みます。通常、ビタミンCは熱や水に弱いのですが、じゃがいものビタミンCは加熱によって失われにくいので積極的に摂りたいものです。
豚汁はだしを使わずに素材から出た旨みをいただきます。素材は旨みになり、滋味深い味わいを醸します。豚バラ肉はビタミンB1を豊富に含みます。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える重要な役割を担います。脳はビタミンB1が無いと正常に機能されなくなくなるので、ビタミンB1は生命維持に関わる大切なビタミンです。
免疫力アップに欠かせないかぼちゃにはβカロテンが含まれています。抗酸化作用があるβカロテンは、油と一緒に摂ると吸収率が高まります。
青じそにも、βカロテンとカルシウムが抜群に多く含まれていて、カルシウムは骨の強化やストレス・イライラの緩和に役立ちます。じゃこもまたカルシウムを含みます。
お互いに強い力を持つ素材たちが1つになり、和風ならではの優しい味わいで、自然な美味しさを楽しめます。


 野崎洋光 のざき ひろみつ
1953年福島県生まれ。「東京グランドホテル」「八芳園」を経て、ふぐの名店「とく山」の料理長を務め、1989年に支店「分とく山」を開店。伝統的な和食の技法をふまえつつ、シンプルで美味しいもの、体にいいものを主眼に独自の料理を展開。アテネ五輪日本代表野球チームの料理を担当、話題を呼ぶ

牛込紀子 うしごめ のりこ
東京都出身。栄養士。食品メーカーでメニュー提案などを担当、現在に至る。「食べものが身体をつくる」を基本に素材の持ち味を生かした、身体にやさしくておいしいメニューづくりに奮闘中。「野菜をこよなく愛する」ことと「食べものへの好奇心を失わないこと」が信条。子どものころから根っからの野菜好き

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