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野崎洋光と牛込紀子の「和のテイストで、免疫力アップ・レシピ」

8月の旬の食材「穴子・トマト・じゃがいも」で免疫アップ

撮影●大関清貴
発行:2012年8月
更新:2019年11月

  

じゃがいも
ドイツでは、フリードリッヒ大王が冷害による飢饉対策のために、栽培を奨励し、「じゃがいも」を主食として食べるようになりました。すりおろしたものが火傷や打ち身やねんざ、皮膚炎や湿疹、などに効くといわれています。
トマト
名前は「膨らむ果実」を意味する「トマトゥル」からきています。イタリアは「黄金のリンゴ」、フランスやイギリスでは「愛のリンゴ」と呼ばれています。欧州では優秀な果物や野菜を「リンゴ」と呼ぶ習慣があったようです。

穴子
「穴子」という名はその生態から由来したもので昼間は砂泥地帯の穴にひそみ、夜になると穴から這い出す夜行性の魚です。江戸前のすし種には欠かせない魚で、羽田沖でとれた「真穴子」が逸品とされています。


穴子みょうが豆腐汁 

お腹に優しいサッパリレシピ

材料(2人分)
・穴子……60g
・みょうが……2個
・わけぎ……2本
・絹ごし豆腐……100g(水切りしておく)
A
・片栗粉……15g
・薄口しょうゆ……10g
・卵白……1個分

B
・だし……300cc
・薄口しょうゆ……小さじ1/2
・塩……小さじ1/4

作り方
① 穴子はグリルで焼き色がつくまで焼く。一口大に切る。
② みょうがはみじん切りにする。わけぎは2.5センチの長さに切る。豆腐は粗く、くずしておく。卵白は布でこしてコシを切っておく。
③ ボウルにAと①、②を入れ、ざっくり混ぜ合わせる。
④ 耐熱皿にクッキングシートを置き③をスプーンで2つに分けてすくい入れ、蒸し器で蒸す。
⑤ 蒸しあがったら椀に盛り、鍋で温めたBを入れる。

ポイント
ご飯に乗せても美味しくいただけます。

食材・穴子
ビタミンAが豊富に含まれています。他にビタミンE、カルシウム、ビタミンB2・D、カリウム、EPA・DHAを含みます。 ビタミンAは目を健康にし、肌に潤いを与え、ビタミンEとともに老化防止に働きます。がん予防・冷え性の予防にも効果的です。EPAはコレステロールや中性脂肪を減らし、DHAが脳の働きを高めます。表面のぬめりの素、ムコプロテインは胃腸の粘膜を保護して消化吸収を助ける働きがあります。


海老とトマトの味噌炒め

リコピンを効率よく摂れる1品

材料(2人分)
・海老……6尾
・トマト……1個
・しし唐……6本
・新生姜……30g
・長ねぎ……20g
A
・田舎味噌……10g
・酒……30cc

作り方
① 海老は殻をむき、背わたを取り、塩水で洗い、水気をふき取っておく。
② トマトはへたを取り、一口大に切る。新生姜は薄切り、長ねぎはみじん切りにする。しし唐はへたを取っておく。
③ フライパンに油を敷き、海老と新生姜と長ネギを入れて炒め、火が通ったらトマトとしし唐を入れて炒め、仕上げに混ぜ合わせておいたAを入れてからめる。

ポイント
トマトは形を残して炒めます。

食材・トマト
カロテノイドの1種であるリコピンが豊富に含まれています。
リコピンには強力な抗酸化作用があり、老化を防ぎ、肌や皮膚を若々しく保つ美容作用やがん予防に効果があるなどの働きがあります。その力はβ-カロテンの2倍以上、ビタミンEの100倍以上ともいわれています。熱に強く、油に溶けやすいので、炒めたほうが吸収が良くなります。ビタミンEをサポートし、風邪の予防や美肌に効果的に働くビタミンCも豊富です。


じゃがいもとご飯の卵焼き

日本とドイツの主食の共演

材料(2人分)
・じゃがいも(皮は除く)……150g
・ご飯……茶碗1杯分
・卵……2個
・海苔(細かくちぎる)……1/2枚
・塩……小さじ1/2弱
・こしょう……少々
・サラダ油……少々

作り方
① じゃがいもは皮をむき1センチ角に切り、柔らかく茹でておく。
② ボウルにじゃがいも、ご飯、卵、海苔、塩、こしょうを入れ、混ぜ合わせる。
③ フライパンに油を敷き、②を入れ、蓋をして両面きつね色になるまで焼く。

ポイント
醤油をかけても美味しくいただけます。

食材・じゃがいも
でんぷんを主成分とする穀物でビタミン、ミネラル食物繊維を主成分とする野菜でもあります。カリウムを多く含み、体内の塩分を調節し、高血圧の予防や、利尿作用によりむくみを改善する効果が。整腸作用、便秘の改善に役立つ食物繊維や、貧血予防の鉄分も多く、優秀な食材です。じゃがいもに含まれるアミノ酸の1種のギャバは脳の動きを正常に導く神経伝達物質と考えられます。


野崎洋光 のざき ひろみつ
1953年福島県生まれ。「東京グランドホテル」「八芳園」を経て、ふぐの名店「とく山」の料理長を務め、1989年に支店「分とく山」を開店。伝統的な和食の技法をふまえつつ、シンプルで美味しいもの、体にいいものを主眼に独自の料理を展開。アテネ五輪日本代表野球チームの料理を担当、話題を呼ぶ

牛込紀子 うしごめ のりこ
東京都出身。栄養士。食品メーカーでメニュー提案などを担当、現在に至る。「食べものが身体をつくる」を基本に素材の持ち味を生かした、身体にやさしくておいしいメニューづくりに奮闘中。「野菜をこよなく愛する」ことと「食べものへの好奇心を失わないこと」が信条。子どものころから根っからの野菜好き

「分とく山」花板・野崎洋光さんの免疫を整えるレシピが1冊の本にまとまりました。
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