1. ホーム > 
  2. 暮らし > 
  3. 食生活 > 
  4. レシピ
 

野崎洋光と牛込紀子の「和のテイストで、免疫力アップ・レシピ」

新鮮な野菜がくれる美味と元気で、春を待つ

撮影●大関清貴
発行:2011年2月
更新:2019年11月

  

種草があつあつの湯気の中で温もりを感じる季節です。
「今回は、野菜やきのこなどそのものの味をたっぷり楽しむことができるお料理です。
毎日の食事は飽きがこないことが大切。素材の味は、私たちを飽きさせません」
温かい湯気もごちそうに、新鮮な素材の味を楽しみながら元気な体を作りましょう。


レバー野菜のごま山椒掛け

材料(2人分)
・レバー……120g
・ニラ……1/5束
・もやし……50g
・にんじん……7g
・牛蒡ささがき……15g
・塩・こしょう……少々
・片栗粉……少々

A
・白ごま……大さじ2
・しょうゆ……大さじ3
・砂糖……大さじ2
・粉山椒……少々

作り方
① ニラは4センチに切る。にんじんは4センチの千切りに、牛蒡はささがきにしておく。
② レバーはそぎ身にして水で洗う。水気を拭き、軽く塩・こしょうをして片栗粉をまぶす。
③ Aの白ごまはよくすり、その他の材料を混ぜ合わせておく。
④ 熱湯にレバーを入れ、1分茹でる。①の野菜ともやしを入れ、さっと茹でてザルに取り、水気を切る。
⑤ 器に盛り③のたれをかける。

ポイント
山椒の香りが良い一品です。野菜は歯ごたえの残るようにさっと茹でましょう。


スプラウトご飯

材料(2人分)
・ご飯……300g
・かつお節……少々
・しょうゆ……少々
・ごま油……少々
A
・貝割菜……1/3パック
・そば……1/3パック
・ブロッコリー……1/3パック
・マスタード……1/3パック
・豆みょう……1/5袋

作り方
① Aを3センチに切る。水にさらし、ザルに上げる。
② ご飯の上に①を乗せる。
③ かつお節としょうゆとごま油をかけていただく。

ポイント
若芽のパワーをいただきましょう。


舞茸野菜汁

材料(2人分)
・舞茸……1パック
・玉ねぎ……70g
・セロリ……50g
・しょうが荒みじん切り……5g
・わけぎ……3本
・薄口しょうゆ……12cc
・酒……10cc
・水……300cc
・昆布……5センチ角

作り方
① 舞茸は石づきを取り、1口大にほぐし、熱湯でさっと霜ふりをする。玉ねぎは薄切り、セロリは筋を切り斜めに薄切りし、さっと水に放って水気を切っておく。
② 鍋に水と昆布と①を入れ、弱火からかける。沸騰したらしょうがを入れ、薄口しょうゆと酒を入れて味付けをする。
③ 1センチぐらいに切ったわけぎを入れる。

ポイント
舞茸は霜降りすることで、すっきりした味に仕上がります。


食物繊維を豊富に含む舞茸は、血糖値の上昇を抑え、糖尿病の予防やコレステロールを抑える働きもあり、肥満や高脂血症予防に役立ちます。また舞茸には免疫力をアップさせるβグルカンという成分が含まれています。このβグルカンからMDフラクションという成分が得られ、がん細胞の発生や増殖を抑え、強い免疫力アップ効果があることがわかっています。美味しくて頼もしいきのこですね。
レバーは、体の新陳代謝を促し、老化を予防するビタミンB2を豊富に含みます。ビタミンB2は、脂肪の代謝にかかせないビタミンで皮膚や粘膜を健康に保ちます。ニラに含まれているアリシンと一緒にいただくことでビタミンBの吸収率も良くなるのです。
山椒は縄文土器からも発見され、古来から日本人に愛されているスパイスです。辛味成分のサンショオールは健胃や鎮痛、消炎、臭み消しなどの効果があり、レバーとの相性も楽しむことができます。
スプラウトとは新芽のことで天然の強力なサプリメントと呼ばれています。スプラウトは成長した野菜よりも多くのビタミンやミネラルを含みます。
辛味や苦味は良く噛むことにより植物栄養素のファイトケミカルの一種(スルフォランファン)に変化して免疫力をアップし、発がん成分を排除する働きがあります。
よく噛むことは大脳を刺激し、唾液の分泌を促し、歯を丈夫にするなど多くの意味合いを持っています。一石三鳥の噛む動作。食材の美味しさを噛みしめて体も心も温かく過ごしましょう。


野崎洋光 のざき ひろみつ
1953年福島県生まれ。「東京グランドホテル」「八芳園」を経て、ふぐの名店「とく山」の料理長を務め、1989年に支店「分とく山」を開店。伝統的な和食の技法をふまえつつ、シンプルで美味しいもの、体にいいものを主眼に独自の料理を展開。アテネ五輪日本代表野球チームの料理を担当、話題を呼ぶ

牛込紀子 うしごめ のりこ
東京都出身。栄養士。食品メーカーでメニュー提案などを担当、現在に至る。「食べものが身体をつくる」を基本に素材の持ち味を生かした、身体にやさしくておいしいメニューづくりに奮闘中。「野菜をこよなく愛する」ことと「食べものへの好奇心を失わないこと」が信条。子どものころから根っからの野菜好き

「分とく山」花板・野崎洋光さんの免疫を整えるレシピが1冊の本にまとまりました。
本の詳細や購入はこちらからご覧ください>>>

同じカテゴリーの最新記事

  • 会員ログイン
  • 新規会員登録

全記事サーチ   

キーワード
記事カテゴリー
  

注目の記事一覧

がんサポート4月 掲載記事更新!