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野崎洋光と牛込紀子の「和のテイストで、免疫力アップ・レシピ」

優しく、力強い旬の食材で心と体に春の目覚めを呼ぶ

撮影●大関清貴
発行:2011年3月
更新:2019年11月

  

春は気持ちが華やぎます。心は表にあらわれます。
今、食材は1年中手に入れることができます。
ですが本当に美味しい旬の頃にいただくことで、季節を体で実感することができるのです。
旬の食材、春の華やぎをいただいて、心と身体を冬の眠りから起こしてあげましょう。


鯛豆腐の蒸し物

材料(2人分)
・鯛……2切れ(100g)
・豆腐……1/3丁(100g)
・昆布……5センチ角
・しいたけ……2個
・長ねぎ……10センチ
・わかめ……50g

A(ポン酢)
・しょうゆ……大さじ3
・酢……大さじ2
・オレンジの絞り汁……大さじ1
・ごま油……大さじ1/2

作り方
① 鯛は塩をして20分置き、熱湯で霜降りして冷水に取り、水気を切る。
② 豆腐は鯛の切り身に合わせ、切っておく。
③ 長ねぎは5センチの長さに切り、斜めに包丁を入れておく。わかめは一口大に切る。しいたけは軸を切る。
④ バットに昆布を敷き、鯛、豆腐、長ねぎ、しいたけを乗せ、15分ほど蒸す。蒸しあがりにわかめを入れる。
⑤ 器に盛りつけ、Aのポン酢をかける。

ポイント
鯛は霜降りすることですっきりした仕上がりになります。他の柑橘系の果物でも簡単にできます。


たけのこじゃこ御飯

材料(2人分)
・米……2合
・たけのこ……1本(120g)
・じゃこ……30g
・水……300cc
・薄口しょうゆ……大さじ2
・酒……大さじ2
A
・大根おろし汁……250cc
・水……250cc
・塩……小さじ1

作り方
① 米は洗って水気を切り、水に15分漬ける。ざるに上げてさらに15分置く。
② たけのこは皮をむいて水で洗い、Aの汁に30分ほど漬けてあくを抜く。水で洗い、熱湯で1分茹でて水気を切る。
③ 炊飯器に米と分量の水を入れ、薄口しょうゆと酒、たけのこを加えて軽く混ぜる。炊き上がってから5分蒸らし、さっくり混ぜて、じゃこを散らす。

ポイント
たけのこは大根おろしの汁に漬けることで、美味しさが活きます。炊き上がってからじゃこを混ぜるのがポイントです。


菜の花と油揚の煮びたし

材料(2人分)
・菜の花……1把(70g)
・油揚……1枚
A
・昆布……4センチ角
・酒……小さじ1
・水……150cc
・薄口しょうゆ……小さじ2

作り方
① 油揚は半分に切って湯通し、短冊に切る。
② ①をAで水から煮る。
③ 菜の花はさっと茹でて冷水に取り、5センチに切る。水気を切り②の中で温めて火を止める。

ポイント
煮すぎないように気をつけましょう。


鯛は桜鯛といい、季語にもなるように春を代表する魚です。低脂肪でありながら消化も良く、ナイアシンを含みます。ナイアシンはアルコールの分解に役立ちます。また皮膚や粘膜の健康維持にも役立ち、肌あれや胃腸の調子を整えます。消化の良い鯛でナイアシンを摂ることは体に優しいのです。
豆腐は優秀なたんぱく源です。大豆は肉や魚に負けないほどのたんぱく質を含み、消化吸収率では豆腐は95パーセントともいわれています。またコレステロールを全く含んでいないので体に負担をかけずにたんぱく質を摂ることができます。
じゃこは骨ごと食べられるのでカルシウムの供給源です。カルシウムは、丈夫な骨や歯を作り、精神と体を健全に保ちます。じゃこには、カルシウムの吸収を良くし、より確実に骨作りに回すビタミンDも含まれているので、カルシウムを効率的に摂ることができます。
たけのこも春の代名詞ともいわれる野菜です。わずか10日で竹に成長するパワーのある野菜です。繊維を多く含むので便通を良くし、有害物質を吸着して体外に排出するので動脈硬化や大腸がん予防に役立ちます。
菜の花はβカロチン、ビタミンCを豊富に含む栄養価の高い春野菜です。βカロチン、ビタミンCは免疫力をアップして風邪の予防、肌をきれいに保つなど重要な役割を果たします。何よりほろ苦い風味は春の訪れを感じさせてくれる野菜です。
どのお料理も油を使わない調理法で体に優しく働きかけてくれます。

産卵期で脂が乗ったもの。本来は、寒鯛の身が桜色になったものを言う。


野崎洋光 のざき ひろみつ
1953年福島県生まれ。「東京グランドホテル」「八芳園」を経て、ふぐの名店「とく山」の料理長を務め、1989年に支店「分とく山」を開店。伝統的な和食の技法をふまえつつ、シンプルで美味しいもの、体にいいものを主眼に独自の料理を展開。アテネ五輪日本代表野球チームの料理を担当、話題を呼ぶ

牛込紀子 うしごめ のりこ
東京都出身。栄養士。食品メーカーでメニュー提案などを担当、現在に至る。「食べものが身体をつくる」を基本に素材の持ち味を生かした、身体にやさしくておいしいメニューづくりに奮闘中。「野菜をこよなく愛する」ことと「食べものへの好奇心を失わないこと」が信条。子どものころから根っからの野菜好き

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