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野崎洋光と牛込紀子の「和のテイストで、免疫力アップ・レシピ」

栄養豊かなふりかけで、新米を美味しく彩る

撮影●大関清貴
発行:2010年11月
更新:2019年11月

  

新米が美味しい季節になりました。
「新米は収穫の喜びや食べられることのありがたさを感じさせてくれます。
今月は、そんな新米に美味しく添えるふりかけです。
忙しいときや食欲がないときにも、栄養たっぷりの8種類です」と分とく山の野崎洋光さん。
お米の摂取量が減っている現在、この新米の季節に改めてご飯の美味しさと栄養を見直してみましょう。


①大根葉おかか

● 材料(2人前)
・大根葉……80g
・削りぶし……20g
・しょうゆ……大さじ1
・サラダ油……大さじ1

作り方
① 削りぶしは耐熱皿に入れて電子レンジにかけ、表面の水分を飛ばしてカリッとさせる
② 大根の葉はさっと茹で、水気をよく絞って細かく刻む
③ フライパンにサラダ油を熱し、大根葉の水分を飛ばしながらから煎りし、しょうゆを加え焦がさないように炒る
④ 最後に手でくずした削りぶしを混ぜる

②たらこ海苔

● 材料(2人前)
・塩たらこ……100g
・焼き海苔……1枚
・サラダ油……小さじ1
・酒……大さじ1

作り方
① たらこは電子レンジで2分ぐらい加熱してほぐす
② フライパンに油を熱し、たらこを入れて炒め、酒を加えてさらに炒める
③ 汁気が無くなったら、小さくちぎった焼き海苔を加えて混ぜる

③煮干ねぎ

● 材料(2人前)
・煮干(だしを取った後でも可)……………………20g
・長ねぎ……40g
・しょうゆ……大さじ1
・サラダ油……大さじ1弱
・白炒り胡麻……大さじ2

作り方
① 煮干は頭、わたを取り、30分ほど水に浸してから、手で縦に2つに裂く。ねぎは斜めに薄切りにする
② フライパンにサラダ油を熱し、煮干を炒めてからねぎを入れる。ねぎがしんなりしたらしょうゆを加え、焦がさぬように炒り、最後に胡麻を入れる

④じゃこ菜

● 材料(2人前)
・じゃこ……80g
・小松菜の葉……150g
・白炒り胡麻……大さじ1
・薄口しょうゆ……小さじ2
・サラダ油……大さじ1

作り方
① 小松菜は葉だけむしり、茹でて細かく刻み、ほぐしてから電子レンジに5分かけて水気を飛ばす
② フライパンに小松菜を入れ、弱火でから煎りして水分を飛ばし、カラカラにする
③ ②にサラダ油をひき、じゃこを入れる。じゃこがカリカリになったらしょうゆを加え、胡麻を入れる


 

⑤鰻ふりかけ

● 材料(2人前)
・鰻蒲焼……150g
・実山椒のしょうゆ煮……15g
・白炒り胡麻……大さじ2

作り方
① 鰻は冷凍して、切りやすくしてから、細かく刻む
② 天板に鰻、山椒、白炒り胡麻を混ぜ、オーブントースターに入れ、混ぜながら水分を飛ばして、カラカラになるまで焼く

⑥よろずじゃこ

● 材料(2人前)
・乾燥大豆……40g
・じゃこ……10g
・大葉……10枚
・白炒り胡麻……小さじ1
・サラダ油……大さじ1
A
・みりん……25cc
・砂糖……小さじ1/2
・味噌……15g

作り方
① 大豆は一晩水に浸し、フードプロッセッサーで細かくし、フライパンにサラダ油を加え、カリっとするまで炒める
② ①にAを加え、焦がさないように煮詰める
③ ②が煮つまったら粗く切った大葉とじゃこを入れ、さらに炒める
④ じゃこがあめ色になったら胡麻を入れる

⑦わかめ茶

● 材料(2人前)
・乾燥わかめ……25g
・お茶の葉……大さじ1
・白炒り胡麻……大さじ1

作り方
① お茶の葉はすり鉢で砕く
② 乾燥わかめもすり鉢で砕き、   フライパンでから煎りして水分を飛ばす
③ ②にお茶と胡麻を加え、よく混ぜる

⑧翁ふりかけ

● 材料(2人前)
・とろろ昆布……20g
・かつおぶし……10g
・白炒り胡麻……20g
・薄口しょうゆ……小さじ2

作り方
① フライパンに材料を全部入れ、から煎りして乾かす
② 全体がカラカラになったら薄口しょうゆを加えて混ぜる


1960年ごろ、お米は年間1人あたり120キロ(2俵)食べられていました。大黒様も2俵のお米の上に座っています。それが現在では、1俵にまで減っています。
ご飯の良さは、ほかの炭水化物に比べて噛む回数を増やせることです。噛むことは唾液の分泌を促し、虫歯予防や歯並びやあごの発育、老化防止に役立ちます。
またよく噛むことによって満腹感が得られやすい結果、ダイエットにも役立つという利点もあります。ご飯は太ってしまうという誤解がありますが、腹持ちもよく、炭水化物を適量摂ることによって体内で炭水化物を燃やし、脂肪も燃やすことができるのです。そして炭水化物を体内で燃焼させるにはビタミンB1が必要です。
ビタミンB1を多く含む食品は鰻、大豆、たらこ、なまりぶしなどがあります。いずれもご飯と相性の良い食材です。
今回の8種類のふりかけは油を極力使わず仕上げました。そのうちの6種類のふりかけには胡麻が入っています。
胡麻は香りも良く、カルシウムやマグネシウム、鉄を多く含みます。老化を防ぎ、若さをキープする抗酸化物質が8種類も含まれています。その中のポリフェノールの1つであるセサミノールの力は最強で免疫力アップの強い味方です。
今回ご紹介のふりかけは簡単に作ることができ、10日ほど、日持ちもします。美味しい新米の季節、食事を作ることの喜びも一緒に味わいましょう。


野崎洋光 のざき ひろみつ
1953年福島県生まれ。「東京グランドホテル」「八芳園」を経て、ふぐの名店「とく山」の料理長を務め、1989年に支店「分とく山」を開店。伝統的な和食の技法をふまえつつ、シンプルで美味しいもの、体にいいものを主眼に独自の料理を展開。アテネ五輪日本代表野球チームの料理を担当、話題を呼ぶ

牛込紀子 うしごめ のりこ
東京都出身。栄養士。食品メーカーでメニュー提案などを担当、現在に至る。「食べものが身体をつくる」を基本に素材の持ち味を生かした、身体にやさしくておいしいメニューづくりに奮闘中。「野菜をこよなく愛する」ことと「食べものへの好奇心を失わないこと」が信条。子どものころから根っからの野菜好き

「分とく山」花板・野崎洋光さんの免疫を整えるレシピが1冊の本にまとまりました。
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