粘膜内にとどまる胆嚢がん。手術後の治療は必要か?

回答者:森実 千種
国立がん研究センター中央病院 内科医師
発行:2009年9月
更新:2013年11月

  

胆嚢結石で胆嚢の摘出手術を受け、手術後の病理検査で胆嚢がんが見つかりました。がんは粘膜内にとどまっていて、断端も陰性(切り取った切り口の端にがんが残っていないこと)だったため、追加の切除は必要ないと主治医から説明を受けましたが、がんだった事実に落ち込んでいます。粘膜内にがんがとどまっていれば、ほかに転移している可能性はないのでしょうか。今後、何か治療は必要でしょうか。

(茨城県 男性 55歳)

A 定期的な検査は必要だが、術後の治療はとくに必要ない

胆嚢がんが粘膜内にとどまっている場合は、ほかに転移をしている可能性は低く、手術後の成績も良好です。今後は、再発の有無を画像や採血(腫瘍マーカーの検査)などで、ときどきチェックするべきですが、再発予防のための治療など、それ以外のことはとくに必要ありません。

同じカテゴリーの最新記事

  • 会員ログイン
  • 新規会員登録

全記事サーチ   

キーワード
記事カテゴリー
  

注目の記事一覧

がんサポート4月 掲載記事更新!