成人T細胞白血病リンパ腫(ATLL)で再発、治療法はないのか
2019年10月に体調が悪くなり、病院での検査の結果、成人T細胞白血病リンパ腫(ATLL)急性型との診断でした。同年12月から、CHOP療法と抗体医薬ポテリジオを、2020年1月からはポテリジオ単剤治療を受け、しばらくの間、症状は安定していましたが、8月に肩や首のリンパの腫れが確認され、再発と診断されました。化学療法としてHyper-CVADとMTX-Ara-C療法を行ないましたが、効果は認められず主治医からは「今後、治療法はない」といわれました。治療法はもうないのでしょうか。
(72歳 男性 神奈川県)
A 免疫調整薬などの治療も行われているが
日本赤十字社医療センター
血液内科副部長の塚田さん
血液内科副部長の塚田さん
状況が正確に把握できていないのでなんとも言えませんが、成人T細胞白血病リンパ腫(ATLL)で、化学療法やポテリジオ(一般名モガムリズマブ)が無効になった場合に治療選択肢が限られてしまうのは確かです。
どの程度効果が期待できるかわかりませんが、免疫調節薬など新しい治療も試みられています。ATLLを多く診ている施設や治験を行っている施設で、セカンドオピニオンを受けてみてはいかがでしょうか。