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不妊治療中の抗がん薬使用。今後、妊娠可能か?

回答者・上野貴史
板橋中央総合病院外科医師
発行:2013年10月
更新:2015年2月

  

不妊治療を受けていましたが、右乳房に1.4cmのしこりが見つかり、検査の結果、乳がんと診断されました。ホルモン感受性陰性のため、温存術後の補助療法として抗がん薬を使うそうです。もう妊娠はできないのでしょうか?

(群馬県 女性 36歳)

A 妊娠可能。心配なら受精卵凍結保存も

30代の女性が抗がん薬治療を受ける場合、その種類にもよりますが、抗がん薬による卵巣機能の抑制作用から、そのまま閉経する可能性が約10~20%程度あります。

妊娠を希望し、このリスクを心配される方は、抗がん薬治療前に受精卵を凍結保存する方法があります。最近は卵子の凍結保存の成功率も向上しており選択枝のひとつとされるようになりました(ASCOガイドライン)。ただ、いずれの治療も症例数は多くなく、保険適用もされていないため、一般的治療とは言えません。

LH-RHアナログ薬(ゾラデックス、リュープリン)で卵巣機能を停止させながら抗がん薬治療を行えば、卵巣への影響が少なくなり、治療後に生理が戻る可能性が高いと期待されていましたが、今のところ否定的な結果が多く、通常は行われていません。

しかし、抗がん薬治療終了後に卵巣機能が保たれていれば、妊娠は十分に可能です。また、術後に妊娠しても、乳がん再発のリスクが高まることはないと考えられています。

ご自身の考えを担当医に十分に伝え、自分が納得した上で治療を選択することが大切です。

ASCO=米国臨床腫瘍学会 ゾラデックス=一般名ゴセレリン酢酸塩 リュープリン=一般名リュープロレリン

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