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ホルモン治療は再開したくないが再発も心配

回答者●上野貴史
板橋中央総合病院乳腺外科医長
発行:2022年9月
更新:2022年9月

  

2021年3月に健診で左乳房にがんが見つかり乳房温存術後、放射線治療を受けました。腫瘍の大きさは10㎜で、リンパ節転移はありませんでした。ホルモン受容体は陽性、HER2陰性、グレードは1、Ki-67は4%です。

7月から再発を防ぐためホルモン療法(タモキシフェン内服)が始まりましたが、しばらくして不眠症状とうつ症状が出たため、ホルモン療法は一旦、休薬。その後、半分の量で再開しましたが、卵巣が腫れるという症状が出たため服薬を中止しました。現在は卵巣の腫れも治まり、うつ状態も落ちついています。ホルモン療法の再開はあまりしたくないのですが、再発も心配です。どう判断すればいいでしょうか。

(43歳 女性 神奈川県)

再発のリスクは高くないので止める選択肢も

板橋中央総合病院
乳腺外科医長の上野貴史さん

タモキシフェン単独よりも偽閉経療法+アロマターゼ阻害薬というホルモン療法のほうが再発防止の効果は高いといわれています。タモキシフェンを服用したことで、不眠症状やうつ症状が出たとのことですが、偽閉経療法+アロマターゼ阻害薬というホルモン療法では関節痛などの副作用は出ますが、不眠、うつ症状、卵巣の腫れといった副作用はまず出ません。こちらに替えてみるのが一法です。

また再発のご心配をされていますが、ご相談者の場合、再発リスクはそう高くはないので、ホルモン療法を止めるという選択肢もないわけではありません。一度、主治医とよく相談されてはいかがでしょうか。

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