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エコーと腫瘍マーカー検査はどのくらいの頻度で行えばいいのか

回答者●上野貴史
板橋中央総合病院乳腺外科医長
発行:2022年12月
更新:2022年12月

  

今回の乳がん診断の経緯は、セルフチエックをしていたにも関わらずしこりに気づかず、定期的に受けていた乳がん検診のエコーで見つかりました。そのような経緯があり、万が一乳房内に再発したときに、できるだけ小さいサイズで見つけたいという思いから、主治医に受診毎(3カ月おき)のエコーを依頼しましたが、不要と断られました。温存術後のエコーや腫瘍マーカーの検査はどのくらいの頻度で行うのが安全なのでしょうか。

(42歳 女性 東京都)

エコー検査は3カ月~6カ月ごとに

板橋中央総合病院
乳腺外科医長の上野貴史さん

術後の検査のガイドラインがあって、それによれば「3カ月から3年までは3カ月から6カ月に一度の身体診察が推奨」されています。主治医に3カ月ごとにエコー検査を依頼したのに不要と断られたとのことですが、たぶん病院のシステムとして検査科にエコー検査をオーダーしなければならないからではないでしょうか。

診察室のベッドサイドで施行可能ならば、エコー検査は無害であり、身体診察の一環ともいえるので3~6カ月毎の診察時に施行してよいと思われます。なお腫瘍マーカーの測定については、遠隔転移の早期発見のメリットは証明されておらず、ガイドラインでは不要とされています。

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