重い皮膚障害。その対処法は?

回答者:森安 史典
東京医科大学 消化器内科教授
発行:2012年8月
更新:2013年10月

  

進行した肝がんが見つかり、肝硬変も合併しているので、手術での治療は難しいと言われ、現在、ネクサバールという分子標的薬での治療を行っています。この薬の影響で、最近、手のひらや足の裏などがチクチクと痛みます。この症状を抑える方法はないでしょうか?

(東京都 男性 68歳)

A 塗り薬や保湿剤などを使用する

ネクサバールを使用する際には、皮膚障害の予防や軽減するために、尿素系の塗り薬や保湿剤も同時に使われます。それらを用いて、できるだけ長くネクサバールを使うようにしましょう。

それでも、ひどい皮膚障害が続くような場合、ネクサバールを減量したり、休薬するといった対処法もあります。減量や休薬をすることで症状が治まったら、ネクサバールを再開させます。

そうすることで、薬の副作用に対して慣れが生じ、以前の投与量でも、副作用が出なくなることもあります。

諦めずに治療を継続していきましょう。

ネクサバール=一般名ソラフェニブ

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