非小細胞肺がん転移、血栓症と貧血が合併(2)

回答者:山下 浩介
神奈川県立がんセンター 放射線治療科医長
発行:2004年4月
更新:2013年12月

  

2年半前に非小細胞肺がんで手術を受けました。 1年ほどして、肝臓、骨、リンパ節に転移がみつかり、これまでにパラプラチン、ランダ、カンプト、ナベルビン、ジェムザール、イレッサというさまざまな化学療法を受けてきました。現在、血栓症とひどい貧血があるほかは、治療をあきらめるほど体力は落ちていないつもりです。主治医は、すでにさじを投げているのか、自分でやりたい治療があれば、と言っています。

(東京都 男性 41歳)

A 新しい抗がん剤の治験に参加するのも1つの方法

これだけいろいろな抗がん剤が使われていると、これに続くがん治療、いわゆる一般的に行われている治療は難しい状況であろうと思います。

どうしても、がんをやっつけたい、がんを少しでも小さくしたいというお考えでしたら、新しい抗がん剤の治験に参加するのも1つの方法です。これまでの薬にはなかった効果が得られることもあるかもしれませんが、一方、効果がないことも、予想できない副作用が現れることもあり得ます。何もしなかったほうがよかったなどということも起こり得ます。

非小細胞肺がんについて、現在どのような治験が行われているか、ご自分の状況において参加可能かどうかは、近くのがん専門病院でセカンドオピニオンをとることにより分かるかもしれません。

もう1つのアプローチとしては、視点を病気すなわちがんだけに置くのではなく、日常生活の中に向けるというものです。生活の質または生命の質と訳されるクオリティ・オブ・ライフという言葉はご存知かと思います。寿命の長短だけに重きを置くのではなく、充実した、本当の意味で豊かな生活を送れているかを問うものです。もちろん、ふらつきやだるさなどの症状があるようでしたら、生活状況を向上する目的で貧血の治療を行うのも1つの方法です。

いま1度、これからもがんと闘うことを選ぶのか、がんを受け入れて日常生活の向上を目指すのかを考えられてみてはいかがでしょうか。

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