3期の卵巣がん。TC療法後に再発、どうしたらよいか

回答者:磯西 成治
東京慈恵会医科大学付属第3病院 産婦人科診療医長
発行:2008年6月
更新:2019年8月

  

52歳の妹のことでご相談します。妹はおなかが膨れたため、病院を受診したところ、腹水が大量に貯留しており、その中にがん細胞が確認されました。MRI(磁気共鳴画像診断法)などの諸検査を受けた結果、卵巣がんと診断されました。腫瘍マーカー(CA125)は2700U/ミリリットルでしたが、2007年の1月に手術を受けたところ、550U/ミリリットルまで下がりました。手術後の病理検査では、3期の漿液性腺がんと判明しました。その後、タキソール(一般名パクリタキセル)とパラプラチン(一般名カルボプラチン)による化学療法(TC療法)を受けています。2007年の7月、治療を終えたころには、腫瘍マーカーは7U/ミリリットルまで下がり、主治医には「薬が効いて、寛解になりました」と言われました。ところが、今年の1月下旬から腫瘍マーカーが少しずつ上がり始め、今年の4月に、骨盤内に直径約3センチの腫瘍が確認され、再発が判明しました。TC療法をもう1度行う予定であると、主治医に言われていますが、TC療法を受けて再発したのに、またTC療法でよいのか、不安です。ほかによい治療法はないのでしょうか。アドバイスをお願いします。

(和歌山県 女性 55歳)

A TC療法は再発にも奏効が期待できる

繰り返し診察を受け、画像検査やマーカー検査を行った結果、転移・再発病巣が骨盤内の3センチ程度の腫瘤のみであれば、まずは手術を勧めます。

手術後には、TC療法などの抗がん剤治療を行うべきと考えます。

骨盤内のほかにも転移が認められた場合は、TC療法を先行します。主治医が言われるように、初回の治療での薬の効果が明らかなためです。

また、TC療法終了後、腫瘍マーカーが再び上がり始め、再発が確認されるまで、半年以上経っています。この点からも、TC療法が再発腫瘍に奏効することが十分に期待できます。

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