突然の糖尿病発症は膵がんの可能性?疑うべき自覚症状は?

回答者・森実千種
国立がん研究センター中央病院 肝胆膵内科
発行:2013年12月
更新:2014年3月

  

健康自慢だった父(現在73歳)が半年前、突然高血糖症になりました。空腹時100㎎/㎗ぐらいだった血糖値が、いきなり140㎎/㎗になり、この前ついに200㎎/㎗を超えました。自覚症状はまったくなく、もう少し様子を見て精密検査に行くことになりました。糖尿病になる可能性もあるそうです。

不安になって調べると、高齢者の突然の糖尿病発症には膵がんが契機になることも…とありました。その場合、どんな症状、どんな検査結果が参考になりますか?

(42歳 女性 千葉県)

乏しい自覚症状 積極的な検査が望ましい

国立がん研究センター中央病院肝胆膵内科の森実千種さん

膵臓は、インスリンという血糖を調整するホルモンを分泌する機能を持っているため、膵がんができると糖尿病も併発しやすいことがわかっています。そのため、急な糖尿病の発症や悪化は膵がんが潜んでいる可能性を念頭に置き、腹部の画像検査を行うべきとされています。

膵がんで出やすい自覚症状は、腹痛、黄疸、腰背部痛、体重減少があげられますが、必ずしも出るとは限らず、むしろ発症早期の段階では、無症状のことが多いと考えられています。

膵がんを疑った場合に行うべき検査法としては、採血でわかるアミラーゼ、リパーゼといった血中膵酵素や腫瘍マーカー測定、腹部超音波検査、造影CT、必要に応じて磁気共鳴胆管膵管造影(MRCP)、超音波内視鏡検査、内視鏡的逆行性膵管造影(ERCP)、PET検査などが有用とされています。

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