67歳の母がステージⅣb。抗がん薬はどう選ぶか

回答者・神澤輝実
都立駒込病院副院長
発行:2015年6月
更新:2015年9月

  

67歳の母がステージⅣbの膵がんと診断され、手術はできず、化学療法を勧められました。母はまだ体力もあり、黄疸もありませんが、高齢ですので抗がん薬による副作用が心配です。FOLFIRINOXは最も効果が期待できるようですが、やはり副作用も強いのでしょうか。どの抗がん薬を選べばいいのか教えてください。

(45歳 女性 神奈川県)

ジェムザール+アブラキサンなどが選択肢に

都立駒込病院副院長の
神澤輝実さん

手術でがんを取り切ることができない場合の化学療法には、TS-1単剤、ジェムザール単剤、ジェムザール+分子標的薬のタルセバもしくはアブラキサン、さらにFOLFIRINOXの5種類が標準治療です。

FOLFIRINOXは4つの抗がん薬を組み合わせた治療法で、ジェムザール単剤と比較して腫瘍縮小効果、延命効果が高いと言われています。一方副作用も強く、血液の細胞成分である好中球や血小板の減少、吐き気、食欲不振などが現れます。

高齢で副作用を心配されるのでしたら、最初から非常に強い薬を使うと体力的にも精神的にもつらくなりがちです。化学療法は継続することが大切なので、ジェムザール+アブラキサンの併用療法、ジェムザールかTS-1単剤、ジェムザール+TS-1の併用療法から選ばれてはいかがでしょうか。

FOLFIRINOX=レボホリナートカルシウム(商品名ロイコボリン/アイソボリン)+5-FU(一般名フルオロウラシル)+イリノテカン(商品名カンプト/トポテシン)+エルプラット(一般名オキサリプラチン) TS-1=一般名テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム ジェムザール=一般名ゲムシタビン タルセバ=一般名エルロチニブ アブラキサン=一般名ナブパクリタキセル

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