前立腺がんのロボット手術とは?

回答者:赤倉 功一郎
東京厚生年金病院 院長補佐・泌尿器科部長
発行:2013年3月
更新:2013年11月

  

前立腺がんと診断され、手術を勧められました。アメリカではロボットを使った手術が行われていると聞きました。どのような手術なのでしょうか?

(東京都 58歳 男性)

A 繊細な動きが可能に。デメリットも

従来の手術には、開腹手術と腹腔鏡手術がありました。ロボット手術とは、腹腔鏡手術にロボットを補助として使うものです。米国では主流になり、日本でも普及しつつあります。

特徴は、医師が3Dで患部を立体視できることと、鉗子部分が多関節になっているので、人間の手首のように自由に動かせることです。

手術の難易度も通常の腹腔鏡手術と比べて、低くなっています。

デメリットとしては、通常の開腹手術では傷つかない腹膜を傷つけてしまうこと、ベッド上で頭の部分を大きく下げた状態で行うので、緑内障や脳の未破裂動脈瘤などそれに伴って支障の出る患者さんには向いていません。

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