ホルモン療法と IMRTの併用は

回答者:赤倉 功一郎
東京厚生年金病院 院長補佐・泌尿器科部長
発行:2013年5月
更新:2013年11月

  

2010年11月ごろ、尿の出が悪くなって病院に行きました。PSA値が71と高く、精密検査の結果、T2b期のがんとわかりました。担当医からホルモン療法を勧められて、カソデックスと数カ月に1回のリュープリン注射をしました。PSA値はしばらく下がりましたが、また上昇したため、内服薬をデカドロンに替えました。ホルモン療法と放射線治療の併用が効果を高めるという情報を聞きました。ホルモン療法とIMRT(強度変調放射線治療)の併用療法に関心があります。私の場合、ホルモン療法とIM RTとの併用は可能でしょうか。

(長野県 男性 64歳)

A 転移の確認を。ないなら放射線治療も

転移があるかないかが、大きな違いとなります。

転移があるかどうかを確認し、転移がないならば、放射線治療をうけることも選択肢となります。

前立腺がんの治療の1つの柱は、ホルモン療法です。男性ホルモンの分泌や働きを抑えてがん細胞の増殖を止めようとするものです。

男性ホルモンの分泌を抑える方法としては、リュープリンなどを注射する方法と、手術で精巣を摘出する外科的去勢術(精巣摘除術)があります。

ご相談にあるIMRTとは、強度変調放射線治療のことで、放射線を当てる照射図をコンピュータを使って描き、強さの違う放射線を多方向から照射する放射線治療です。放射線に強弱をつけられることが特徴で、がんの部位に集中して放射線が当たるように調整することが可能になります。

ご相談者は、現在の病状についてよく確認して、場合によっては放射線の適応があるかもしれません。IMRTにこだわらずに、通常の3次元原体照射でもいいと思います。

いずれにせよ、放射線治療は局所療法ですから、転移があれば根治させることはできません。もし転移があるならば、全身的な治療のほうが大切です。

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