術後、TS-1を服用中。涙があふれてつらい

回答者・山口俊晴
がん研有明病院長
発行:2015年12月
更新:2016年3月

  

抗がん薬の副作用についての相談です。ステージⅢ(III)Aの進行がんで、胃の幽門側の2/3を切除し、術後はTS-1を1日2回、4週間飲んで2週間休薬しています。飲み始めて3カ月ほどたってから、涙がよく出るようになりました。

朝起きると涙が目にまとわりついて両目を開けるのが困難なほど。本を読んでいても涙で文字がかすれ、強風の日に買い物や散歩に出かけると、涙があふれてよく見えなくなります。私のような副作用は珍しいのでしょうか。何か対策はありますか。

(50歳 女性 静岡県)

人工涙液の点眼などの対処法があるが、早めに眼科へ

がん研有明病院長の山口俊晴さん

TS-1による流涙は、TS-1単独投与の場合そのおよそ16%で見られます。半数は投与開始後3カ月以内に発生します。原因は涙液に含まれる抗がん薬(5-FU)により、角膜が障害されたり、鼻涙管が障害され涙液の排出が妨げられることにより発症します。

症状が出た場合は、人工涙液を点眼して薬剤を洗い流したり、コンタクトレンズを通常のメガネに変更するなどの対策を取ります。改善しない場合は休薬することで、多くの方は改善します。

ときには、涙の流れ道である涙道が狭くなり、眼科での処置が必要な場合もあります。早めに眼科医に相談されることをお勧めします。

TS-1=一般名テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム

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