連載

腫瘍内科医のひとりごと

腫瘍内科医のひとりごと 120 キャンドルサービス

2020年12月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 20年ほど前のことです。患者さんの入院している期間は、いまの2倍から3倍、がん病棟ではとくに長かった頃です。多くの患者さんは、がんの病名は告げられていました。「早く退院できるように、頑張りましょ...

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腫瘍内科医のひとりごと 119 黄色い爪

2020年11月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 食品売り場にいろんな種類のミカンがたくさん出る時期になりました。北国育ちの私は、冬になると毎年、こたつの中でミカンを1日何個も食べました。高校生の頃、食べ過ぎで「体が黄色い」と言われたこともあり...

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腫瘍内科医のひとりごと 118 記憶を絵におきかえて

2020年10月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 ある病院の乳腺科病棟でのことです。Nさん(55歳、女性)が入院されたのは10月ですが、まだまだ暑い日でした。Nさんは乳がんの手術をしてから3年。骨、肺に転移していました。がんの組織は、エストロゲ...

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腫瘍内科医のひとりごと 117 退院日のバンダナ

2020年9月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Cさん(43歳 女性 会社員)は、ある病院のCT検査で腹腔内にリンパ節腫大が見つかり、生検で悪性リンパ腫との診断でした。病院を紹介されて、入院しました。組織型は悪性リンパ腫の中でも悪性度の高いも...

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腫瘍内科医のひとりごと 116 父親、Wさんのこと

2020年8月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 詳しくは知りませんが、Wさん(当時55歳、男性)は会社社長で、ある地方の名士なのだそうです。そのWさんに、思わぬ悲劇が起こりました。Wさんが、とても可愛がっているたったひとりの娘さんが、高校に入...

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腫瘍内科医のひとりごと 115 乳がん・不思議・ラッキー

2020年7月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 「先生! 私、ラッキー。テレビに出ていたけど、F病院で新型コロナウイルスに感染した方が出たらしいのよ。少し遅れていたら、コロナでまだ手術は受けられなかったかもしれない。私、関係なくって良かったわ...

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腫瘍内科医のひとりごと 114 がん診療と新型コロナウイルス感染症:がん患者さん向けQ&A

2020年5月18日

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 新型コロナウイルスの流行で、がんではないかと心配されている患者さん、がんと診断された患者さん、これから、手術、放射線治療、化学療法などを受ける、あるいは治療中の患者さん、皆さん不安な思いでおられ...

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腫瘍内科医のひとりごと 113 新型コロナウイルス感染症とがん治療

2020年5月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 周りの誰が、新型コロナウイルス感染者かわからない。いま、病院では戦争が起こっている。〝コロナ戦争〟だ。相手は、とらえどころのない存在だ。外来で、入院で、消毒・マスク・防御衣の不足は深刻だ。コロナ...

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腫瘍内科医のひとりごと 112 乳がんと故郷の風穴

2020年4月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Sさん(43歳女性)は、首都圏の短大英文科を卒業し、いまは新薬治験などの登録・統計を扱う小さな会社に勤めています。これまで恋愛することはなく、魅かれる男性もなく、独身です。趣味は映画鑑賞で、日曜...

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腫瘍内科医のひとりごと 111 いのちの繋がり

2020年3月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 私は高校生のころ、生意気にも定年が近い父に、「父さんは、人生で何を成したか?」と問うたことがあります。父は国鉄に勤務し、母が結核で長く入院したり、苦労して一家の大黒柱で頑張っていました。父は、「...

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