連載

腫瘍内科医のひとりごと

腫瘍内科医のひとりごと 90 「がん専門医に望むもの」

2018年6月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Sさん(45歳、男性、会社員)は、G病院外科で大腸がんの手術後、両側肺に転移があり、抗がん薬を併用したいくつかの治療法を2年間受けてきました。手術のときから経験豊富なT外科医(60歳、専門医の資...

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腫瘍内科医のひとりごと 89 「緩められた受動喫煙対策」

2018年5月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 日本国内で、たばこを吸っていない人が、たばこが原因で年間1.5万人が亡くなっています。これが受動喫煙による死亡者数なのです。分煙しても、たばこの臭いを嗅いだだけで健康被害を受けるのです。喫煙者が...

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腫瘍内科医のひとりごと 88 人生の最終段階への「事前指示書」

2018年4月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Sさん(68歳、男性、元公務員)は、妻Kさん(66歳)と2人暮らしでした。Kさんは4年前、肺がんで手術、化学療法、放射線治療を受けました。さらにその2年後には脳梗塞を患い、左半身麻痺となりました...

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腫瘍内科医のひとりごと 87 「少ない医療資源の有効活用⁈」

2018年3月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 高校の同級生だったY君は、進行した肺がんで骨に転移があり、痛みの治療である病院の緩和ケア病棟に入院し、放射線治療を受けました。先日、退院したY君と久しぶりに一緒に食事をする機会がありました。Y君...

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腫瘍内科医のひとりごと 86 「やりたいこと、3つ」

2018年2月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 「手術無事に終わりました。ご心配いただき、本当にありがとうございました。私ばかりなぜ? とつい考えてしまいますが、こうして連絡をいただき本当に嬉しいです。(中略)私のなかでやりたいことはあと3つ...

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腫瘍内科医のひとりごと 85 「自分らしく生きること」とは?

2018年1月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 2017年度から6年間の第3期がん対策推進基本計画が、去年(2017年)10月に示されています。このなかで、ゲノム医療の推進をうたっており、がんの遺伝情報等により個々の患者の最適な治療法の選択が...

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腫瘍内科医のひとりごと 84 「再び、ひとり山を眺めて」

2017年12月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Bさん(70歳男性、元小学校校長、独居)は、北アルプスの麓の里に住んでいました。小学校は廃校になってしまい、空き家の多い田舎となりましたが、なにも考えずに山を眺めているのが好きでした。しかし、自...

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腫瘍内科医のひとりごと 83 「エビデンスがかえって足かせ⁈」

2017年11月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 私のセカンドオピニオン外来に来られたKさん(53歳男性 大腸がん)のことです。Kさんはこれまで2年間、Hがん専門病院で外来通院治療を受けてきました。しかし、今回A腫瘍内科医から、「再発したがんは...

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腫瘍内科医のひとりごと 82 「医療本来のあり方がここにある」

2017年10月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 ある日、A医師の往診に付いてGさんのお宅に伺いました。「私はもう78歳。山岳もやった、盆栽も楽しんだ。人生に悔いはない、いつ死んでもいい。延命治療はいらないです」「家は、ほとんど動かなくてもいい...

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腫瘍内科医のひとりごと 81 「ホスピスは安心して最期を過ごせない⁈」

2017年9月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 「いまの治療が効かなくなったらもう治療法はありません。そのときは3カ月の命と思ってください。ホスピスを希望されるなら、今のうちに探したほうがよいでしょう。紹介状は書きます」と担当医からは言われま...

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