連載

腫瘍内科医のひとりごと

腫瘍内科医のひとりごと 157 コロナで否応なく変化した生活を見直す

2024年1月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Aさん(34歳 男性 身長163㎝)のことです。この3年で、体重が10㎏増え、90㎏を越えました。その原因をAさん自身がよくわかっています。新型コロナ流行から、毎日の通勤がなくなり、在宅勤務が続...

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腫瘍内科医のひとりごと 156 検査結果を待つ時間

2023年12月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 今日は、2週間前に行った胃生検の結果を聞きに行く日でした。彼女が、病院の診察室前に座ったのが午前11時、診察予定の30分前でした。電車から降りて、病院まで歩く街は、マスクをしていない人びとが多か...

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腫瘍内科医のひとりごと 155 高齢者の大腸がん薬物療法

2023年11月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 あるクリニックが中心となって、大腸がん・ステージ4(遠隔転移を認める、つまり手術では根治不能)の勉強会がWEBで行われました。薬物療法の専門医からのコメントもあり、私も参加させていただきました。...

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腫瘍内科医のひとりごと 154 患者サロン

2023年10月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 がん拠点病院には、「がん相談支援センター」があります。そこには、看護師や医療ソーシャルワーカーなどの専門相談員がいて、がんに関する治療法の一般的な情報、療養生活、就労や医療費に関することなど相談...

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腫瘍内科医のひとりごと 153 HPVワクチン——気になる子宮頸がん予防

2023年9月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 AYA世代(15歳から30歳代)の女性の主ながんに、子宮頸がんがあります。このがんは、子宮の入り口にできるがんで、約90%がヒトパピローマウイルス(HPV)感染によるとされ、このウイルスは性交で...

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腫瘍内科医のひとりごと 152 院外処方箋に検査値が載る

2023年8月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 先日、某病院の外来で診察後に、院外処方箋が発行されました。この処方箋には、「直近3カ月の検査より」と、採血の検査値が印刷されていました。白血球数、血色素値、血小板数等の血算値、Na、K、アルブミ...

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腫瘍内科医のひとりごと 151 気になるチャットGPT

2023年7月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 数年前、車のナビゲーションで大変な目にあったことがある。ある地方で、タクシーで空港に向かった。ところが、着いた先は田んぼの真ん中。空港は見当たらない……。車のナビゲーションの指示した先が違ってい...

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腫瘍内科医のひとりごと 150 腫瘍内科医のWEBカンファランス

2023年6月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 あるクリニックが中心となり、WEBでがん患者の検討会が行われました。そのクリニックには、標準治療というものが終わった、あるいは標準治療法がない患者さんが紹介されてきます。「緩和医療をお願いします...

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腫瘍内科医のひとりごと 149 母への告知

2023年5月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 73歳の母は子宮がんで、すでに骨転移がありました。ある病院で、息子さん(42歳)が担当医に話したことです。 どれだけ真実を知らせるかは、息子の私に任せて 「母の病状については、正確に、私に話して...

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腫瘍内科医のひとりごと 148 目標だった緩和ケア病棟なのに

2023年4月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Bさん(54歳 女性 乳がん)は、とうとう緩和ケア病棟に入ることになりました。それは、Bさんが目標にしていた、やっとたどり着く場所でした。定期の診察で、今回の骨シンチを見せていただくと、骨への転...

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