3a期の子宮体がんに放射線治療は必要か
妻(54歳)のことでご相談します。妻は子宮体がんと診断され、手術(広汎子宮全摘出術)を受け、手術は成功しました。病理検査の結果、がんは卵巣・卵管に転移していて、3a期と言われました。再発のリスクが高いと言われ、今後、タキソール(一般名パクリタキセル)とパラプラチン(一般名カルボプラチン)の2剤による抗がん剤治療を受ける予定です。再発リスクが高い場合は、抗がん剤治療に放射線治療を加える方法もあることを知りました。放射線治療を加えたほうが、がんが完治する可能性は高まるのでしょうか。
(北海道 男性 55歳)
A 放射線治療はしなくても…
3a期の子宮体がんの手術であれば、通常手術でがんを取り切ることができます。手術でがんを取り切れているのなら、日本では、抗がん剤治療をしっかり行い、放射線治療を加えていない施設がほとんどです。
海外では放射線や化学放射線同時療法を術後に行っている方法もありますが、副作用が増強する可能性もあります。もし、手術で残存腫瘍がある場合は、放射線治療を行うこともあります。