術後1年、大量のおりもの。再発したか?

回答者・織田克利
東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座生殖腫瘍学准教授
発行:2016年5月
更新:2016年8月

  

子宮体がんで、子宮、両卵巣、リンパ節を切除しました。術後、化学療法を行い、今年(2016年)2月で1年が経過しました。相談したいことは、最近、白っぽいおりものが大量に出ていることです。子宮体がんの手術後は、ほとんどおりものがなかったのですが、再発の可能性などあるのでしょうか。

(43歳 女性 群馬県)

おりものは再発に直結しない

東京大学大学院医学系研究科
産婦人科学講座生殖腫瘍学
准教授の織田克利さん

白いおりものが、がんの再発部位から出てくることは、通常ありません。膣断端や膣壁で再発した場合の主な症状は出血です。普通の白っぽいおりものが出ることはあまりありません。今の症状からすぐに再発を強く疑う必要はないでしょう。

おりものについては、診察すればすぐに異常かどうかわかるので、治療を受けた病院受診が難しい場合でも最寄りの婦人科クリニックに相談することをお勧めします。膣からの再発については内診や細胞診・組織診などでわかりますので、検査を受ければ安心でしょう。

ご相談者のように卵巣を両方摘出した場合、おりものの変化に悩む方は多くいます。卵巣ホルモン欠落症状といって、卵巣ホルモンがなくなったために身体の環境が大きく変わることで起こります。ホルモンが出なくなった結果、膣内の潤いがなくなることによっておりものが出やすくなります(萎縮性膣炎と言います)。また共生する細菌の種類も変わるので、細菌性膣症になりやすく、おりものが出ることもあります。

いずれも簡単な処置で改善することもあるので、診察を受けて相談するのがいいでしょう。この種の検査や処置は、一般的な婦人科医であれば可能です。

ただし注意していただきたいのは、最寄りのクリニックなどでホルモン補充療法(HRT)を勧められた場合です。ご相談者のように、術後化学療法を行った人にホルモン補充療法を行うべきか否かについては、主治医の判断が必要です。

同じカテゴリーの最新記事

  • 会員ログイン
  • 新規会員登録

全記事サーチ   

キーワード
記事カテゴリー
  

注目の記事一覧

がんサポート10月 掲載記事更新!