ステージ3の扁平上皮がん。どんな化学療法が有効か

回答者:出江 洋介
都立駒込病院 食道外科医長
発行:2008年7月
更新:2013年10月

  

71歳の父が食道がんで、扁平上皮がんとのことです。がんが食道の外側まで達し、ステージ3のようです。手術は難しく、化学放射線療法を受ける予定です。どんな化学療法が有効ですか。また、分子標的薬が話題ですが、有効な分子標的薬はありませんか。

(兵庫県 43歳 女性)

A シスプラチンと5-FU + 放射線照射を

化学療法は、シスプラチンと5-FUを使います。放射線は、合計60グレイを照射します。照射の方法ですが、40グレイまでは両側頸部から縦隔または腹部まで、Tの字を下方に伸ばしたロングT型に照射して、その後は、I字型に小さく照射する工夫をすると、身体への負担が軽くなります。追加で行う化学療法は、シスプラチンと5-FUが有効なら継続します。

セカンドライン(第2選択の治療法)は、アクプラ(一般名ネダプラチン)とタキソテール(一般名ドセタキセル)の併用療法が有効です。

分子標的治療は、食道がんに関しては、まだ実験段階です。転移性大腸がんなどに用いられるアービタックス(一般名セツキシマブ)や、肺がんに使うイレッサ(一般名ゲフィチニブ)、乳がんに使うハーセプチン(一般名トラスツズマブ)などが有効ではないかと言われていますが、まだ臨床では使用されていません。

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