手術後の補助療法中に腫瘍マーカーが上昇。今後の治療は?

回答者:上野 秀樹
国立がん研究センター中央病院 肝胆膵内科医師
発行:2010年5月
更新:2013年11月

  

2009年の12月に膵がんの手術を受けて以降、ジェムザール(一般名 ゲムシタビン塩酸塩)による補助化学療法を4カ月間受けていますが、腫瘍マーカーが上がってきています。主治医は「このままジェムザールでの治療を続ける」と言いますが、マーカーが上がってきている状態で、このまま続けていいものか悩んでいます。ほかに何かよい治療法はありませんか。

(広島県 女性 65歳)

A まずは、再発の有無をきちんと確認すること

再発の診断は通常、CT(コンピュータ断層撮影)などの画像所見に基づいて行われますが、腫瘍マーカーや自他覚症状(体重の減少や腹痛など)も参考になります。ただし、腫瘍マーカーは、再発でなくても変動することがあるため、画像での再発が確認されていない場合は慎重な判断が必要です。

ご相談者は、まず再発の有無について主治医に確認するとよいと思います。

ジェムザールによる補助化学療法中に再発と診断された(もしくは、時間の経過に伴い腫瘍マーカーが上昇したことで再発が強く疑われた)場合は、治療方針を変更することがあります。

ジェムザールに抵抗性となった膵がんに対する標準治療はまだ確立していませんが、保険適用となっているTS-1(一般名テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム)や、新規抗がん剤の臨床試験への参加が選択肢として考えられます。

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