つらい術後更年期障害の症状。ホルモン補充療法はいつ頃から受けられるのか
子宮体がんになり、半年前に子宮と卵巣の全摘手術を受けたところ、ステージは1c期でした。卵巣を摘出したため、ほてりや発汗、頭痛、めまいなどの更年期障害に似た症状が出るようになり、つらい毎日です。ホルモン補充療法は受けられないか、主治医に相談しましたが、がんが再発する可能性があるので、まだできないと言われました。ほてりなどの症状を抑える治療法は、ほかに何かないでしょうか。また、どれぐらいすると、ホルモン補充療法を受けられるようになりますか。
(岡山県 女性 44歳)
A がんの組織型を確認すること。漢方薬を勧める
子宮体がんの組織型によって、判断は異なります。
がんの組織が子宮の組織に似ている高分化型類内膜腺がんは、ホルモンに反応します。ホルモン補充療法を行うと、再発する危険性が高まるため、ホルモン補充療法は通常、5年間ほど行いません。
漿液性腺がんや明細胞腺がんなどのホルモンに反応しないといわれている組織型のがんであれば、ホルモン補充療法ができないわけではありません。とはいえ、漿液性腺がんや明細胞腺がんであっても、ホルモン補充療法を勧める医師は少ないと思います。
以上のことを踏まえ、まずはホルモンに感受性があるがんか、ないがんか、主治医に聞いてみるとよいでしょう。
どの組織型であっても、一般的には漢方薬での治療が勧められます。もし主治医が漢方薬にあまり詳しくないようなら、漢方の専門医を紹介してもらってください。また、場合によっては、更年期障害の専門医に相談するのもよいと思います。いずれの医師に診てもらう場合も、主治医に紹介状を書いてもらうなど、主治医に相談したうえでかかってください。