各種がん

血液がん

再発・難治性の悪性リンパ腫のCAR-T細胞療法 キムリアに続き新薬が次々と登場!

2021年3月

「抗がん薬治療を使わないで治すという時代の入口に立ったという印象です」と語る下山 達さん 2019年5月に保険承認されたCAR-T細胞療法の製剤キムリアは、難治性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病(B-ALL)とびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対するがん免疫遺伝子療法として大いに期待されている。キムリアでの治療を2020年12月現在までに13例と、国内では多くの治療を手がけている、がん...

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新薬サークリサ登場で化学療法がさらに進化 多発性骨髄腫は治癒をめざして治療計画を立てる時代に

2020年12月

「多発性骨髄腫は、昔は長くて5年ほどの生存率でしたが、完治の可能性も見えてきました」と語る鈴木憲史さん 新しい治療薬サークリサが、再発または難治性の多発性骨髄腫に対して承認され、2020年8月販売開始になった。近年使える薬剤が増え、治療の可能性を拡げている多発性骨髄腫だが、7つの機能を持つという強力な新薬登場にさらに大きな希望が見えてきた。サークリサの国際共同第Ⅲ相試験に参加した日本赤十字社医療セ...

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診断技術の向上が治療の向上につながる AIで腫瘍性血液疾患の鑑別に成功

2020年3月

「亀の歩みのようにゆっくりでも良いので、とにかく一歩ずつ確実に実用化へ向けての研究に励んでいきたい」と述べる大坂顯通さん 近年、様々な薬物療法の出現により、生命予後が格段によくなった造血器腫瘍(血液がん)。これらの治療の恩恵を受けるためには、迅速で的確な診断を受けることが大切だ。しかし、現状では、正しい診断を下す専門医は多忙を極める。そのため、AI(Artificial Intelligence:...

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これから登場する分子標的薬に期待! 急性骨髄性白血病(AML)の治療はそれでも進化している

2019年12月

「今後登場してくる分子標的薬の中に急性骨髄性白血病の決定打があることを期待しています。そのためにも1次治療から使えるようになってほしい」と語る照井さん 急性骨髄性白血病の治療は進歩の兆しを見せているものの、現状、治療の基本は、化学療法で白血病細胞を叩くこと。寛解後は、予後を3段階に分けて、予後良好群以外は今も造血幹細胞移植が標準治療とされている。移植関連死の頻度を思えば、できることなら移植を回避し...

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高齢男性に多い希少がん 慢性リンパ性白血病(CLL)に分子標的薬3薬が使えるように

2019年12月

「慢性リンパ性白血病は3つの分子標的薬の承認によって、ドラッグ・ラグはかなり解消されました」と語る山本豪さん 慢性リンパ性白血病(CLL)は日本では患者数が少なく、治験も行われにくいことなどから、欧米で標準治療に用いられている治療薬が日本では使えないドラッグ・ラグ(新薬承認の遅延)が少なからず起きていた。ところが、2018~2019年にかけて3つの治療薬が日本で続けて承認された。それにより、慢性リ...

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分子標的薬やCAR-T細胞療法などの開発で全ての血液がんに希望が 分子標的薬の新薬、次々登場で進化する血液がんの化学療法

2019年12月

「がん患者さんの循環器疾患治療やがん化学療法で心血管系の副作用に対する治療の確立を目指す腫瘍循環器学会が2017年に創設されて、治療確立への推進力になっています」と語る矢野真吾さん 難治性がんで、不治の病というイメージだった白血病。2001年の分子標的薬グリベック(一般名イマチニブ)登場を境にイメージは変わった。とくに慢性骨髄性白血病において、推定5年生存率が9割を超えるまでになった。白血病全般に...

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新薬登場で骨髄移植が不要な患者が増加する可能性 急性骨髄性白血病(AML)に対する新しい分子標的薬が次々に登場予定

2018年11月

「一部の患者さんは新しい分子標的薬の登場で骨髄移植を行わなくても治癒する可能性が出てきます」と語る矢野真吾さん かつては不治の病の印象が強かった血液のがん、白血病は、近年、化学療法の進歩により、根治を見込めるがんへと変わりつつある。その中の急性骨髄性白血病についても化学療法の選択肢が増えつつある。現在、有効性の高い1剤が保険承認され、7剤もの分子標的薬の臨床試験が日本で行われている。そんな急性骨髄...

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骨髄異形成症候群(MDS)の正体を知ろう 高リスクの骨髄異形成症候群にはビダーザが決定打。今後の新薬承認に期待

2018年11月

「グアデシタビンやリゴセルチブが承認されて使えるようになったら骨髄異形成症候群の治療の幅がグッと広がると思います」と語る照井康仁さん 低リスクと高リスクでは、治療法も心構えも違う骨髄異形成症候群(MDS)。いずれも、完治には造血幹細胞移植しか方法はないが、年齢や状況的に移植を受けられないことも多い。今のところ、高リスクの決定打はビダーザだけだが、今後、RAS遺伝子にピンポイントで作用する分子標的薬...

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日本血液学会が『造血器腫瘍ゲノム検査ガイドライン』を作成 「遺伝子パネル検査」によりゲノム情報は、血液がんの正確な診断・治療に必須

2018年11月

「患者さんにも読んでもらえるようゲノム検査ガイドラインを作成ましたが、遺伝子パネル検査が早く血液がん患者さんに実施出来るようでなければ」と語る小川さん 造血器腫瘍(血液がん)では、遺伝子の異常が治療の選択には必須であることが強く認識され、今までにも染色体検査やFISH法などさまざまな方法で、遺伝子の異常を検出し診断・治療につなげてきた。2018年5月、日本血液学会は、次世代シークエンス(NGS)の...

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血縁ドナーによる骨髄移植の成果に迫る 臍帯血移植は、難治性血液がんを救う切り札になり得るか

2018年5月

「臍帯血移植に使われるのは、生まれたばかりの赤ちゃんのへその緒の血液。そこには、まだ科学的に解明し切れていない未知の力があるのかもしれません」と語る内田直之さん 日本で臍帯血(さいたいけつ)移植が始まって約20年、医療技術は進化を続け、最大のデメリットとされた「生着不全」の壁が取り除かれた。以前は、骨髄移植の代替的位置付けだった臍帯血移植だが、ここ10年ほどでその実態は確実に変わりつつある。日本最...

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