各種がん

肺がん

進行度だけではなく、がんの種類によっても治療が異なることに注意! 『肺癌診療ガイドライン』のポイントをわかりやすく解説する

2008年7月

北里大学 呼吸器外科名誉教授の 吉村博邦さん 肺がんは、がんの中でも難治がんといわれ、1955年以降肺がん死は増えつづけています。 しかし、一方で新たな治療薬が開発され、治療法も進歩しています。これを科学的に評価する大規模臨床試験も次々に行われています。 こうした結果を元に、『EBMの手法による肺癌診療ガイドライン2005年版』が作成されました。このガイドラインにもとづき、北里大学医学部...

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がんの組織の種類によって治療がそれぞれ異なることに注意 縦隔腫瘍――あなたはどこまで知っていますか

2008年7月

東京医科大学病院 呼吸器外科准教授の 坪井正博さん 肺と肺に囲まれた「縦隔」と呼ばれる部位には、さまざまな種類の腫瘍が発生する。それを総称して、縦隔腫瘍と呼ばれる。 多くは良性だが、がん治療の対象となる悪性のものが出現する例もあり甘く見ることはできない。 その腫瘍について、これだけは知っておきたい。 吉田美和のパートナーを奪ったがん [縦隔とは] ドリームズ・カム・トゥルーのヴォーカ...

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放射線治療は化学療法との組み合わせで手術と遜色ない成果 肺がん放射線治療の最新情報

2008年7月

近畿大学医学部 放射線医学教室教授の 西村恭昌さん 放射線は線量が多ければ多いほど、がん細胞を死滅できる。 しかし、正常細胞にも放射線が当たり合併症の原因になるため放射線を当てる線量にはおのずと限界がある。 近年、放射線治療は、3次元放射線治療や高精度照射法に加え、化学療法との組み合わせで手術と遜色ない成果をあげ、その進歩には目を見張るものがある。早期肺がんでは高い治癒率が期待できる放射...

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間質性肺疾患の合併に気をつければ、間質性肺炎は防げる 肺がんの分子標的薬はサードラインで使うのが標準的

2008年6月

国立がん研究センター中央病院 特殊病棟部医長の 大江裕一郎さん イレッサの副作用が社会問題として取り上げられたのは記憶に新しい。けれども、上手に使えば劇的な効果が見られるのも事実だ。 現在、肺がんの分子標的薬はどのように使われているのだろうか。国立がん研究センター中央病院特殊病棟部医長の大江裕一郎さんに解説いただいた。 イレッサでがんが小さくなり4年以上という人も 肺がんの治療に使われる分子標的...

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これだけは知っておきたい再発肺がんの治療 進化しつづける抗がん剤治療。希望を持ってがんと向かい合う

2008年1月

静岡県立静岡がんセンター 呼吸器内科部長の 山本信之さん 抗がん剤では再発・転移肺がんの治療が困難であるのは事実です。けれども、快適な人生をより長く続けることは可能です。 今回は肺がん治療のなかで、とくに治療が困難といわれる再発・進行肺がんの治療についてお話ししたいと思います。 1期も見えない転移が起こっている [進行度・組織型からみた転移のある可能性] まず最初に、肺がんの転移についてみて...

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科学的視点を持ち、それに基づいて治療することが患者の利益につながる 肺がんの分子標的薬の現在

2007年7月

千葉大学医学部付属病院 呼吸器内科講師の 滝口裕一さん 多くの分子標的薬が登場し、あるものは実際の治療で効果をあげ、あるものは期待されたほどの効果をあげずにいる。 分子標的薬というだけで、全てが有効性の高い新薬とは限らない。ただし、有望な分子標的薬が存在することも、また事実である。 その薬剤をどの患者さんに使えば良いのか。どのように使ったら良いのだろうか。 色々な研究から、その答えを導かねばなら...

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局所進行がん治療だけでなく、早期がんでも手術に匹敵する治療成績 進行度別に見る「肺がんの放射線治療」

2007年7月

北里大学病院放射線部部長の 早川和重さん 肺がんの放射線治療は、治療技術の進歩によって大きく変わってきた。 局所制御率が向上することで、早期がんに対しては、手術に匹敵する治療成績を上げるまでになっている。 また、局所進行がんには抗がん剤との併用療法が行われ、骨や脳の転移巣を伴う進行がんに対しても対症的に放射線治療が行われている。照射技術と画像診断の進歩が早期がんの治療を変えた一般に、がんは早期のも...

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読み方のポイントと、簡単にかつ正しくわかる「推奨できる治療法」 『肺癌診療ガイドライン』をわかりやすく読み解く

2007年7月

国立がん研究センター中央病院院長の 土屋了介さん 日本人の死亡原因の第1位はがん。なかでも肺がんが死亡数のトップを占める。 2003年の統計では年間死亡者数は約5万7000人に上っている。死亡者数が多いのは、完治が難しい“難治がん”だからで、それだけになおさら、自分の症状に応じた最善の治療法をいかに選択するかが重要であり、判断の目安として参考にしたいのが『診療ガイドライン』だ。 最新版である『E...

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検査体制の充実と医療技術の進歩が早期肺がんの治療を変えた これだけは知っておきたい! 肺がんの基礎知識

2007年7月

九州大学大学院医学研究院 呼吸器科教授の 中西洋一さん 福岡大学医学部外科教授の 白日高歩さん   日本人のがんによる死亡率トップで、最も怖いとされるのが「肺がん」だ。痛みなどの自覚症状がないため発見が遅く、がんが見つかったときには進行しているケースが多いと言われている。 死亡率が高いその一方で肺がんを克服し、元気に家庭生活を送ったり、社会復帰したりする人も少なくない。 では、難...

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心身の苦痛は我慢せず医療者に訴える 治療前後から始まる痛みや息苦しさは改善できる!

2007年7月

静岡がんセンター 緩和医療科医長の 田中桂子さん 肺がんでは、治療前後の早い時期から多くの患者さんが痛みや息苦しさ、倦怠感などの苦痛を感じている。 エビデンスに基づく治療法、セルフケア法にはどんなものがあるのか、緩和医療の第一人者・静岡がんセンター緩和医療科医長の田中桂子さんにうかがった。 緩和ケアは治療の早期から、つらさがあればスタート 静岡がんセンターでは、緩和医療科や精神腫瘍科の医師、がん...

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