実は多いCOPD合併。感染に気をつけ、栄養と運動を
2014年4月
「COPDと肺がんは関連性があり、肺がんのスクリーニングとしても期待しています」と話す関根康男さん慢性閉塞性肺疾患(COPD)は喫煙などが原因で肺に慢性的な炎症が起こり、その結果、気道(気管支)が閉塞し、呼吸機能が低下する病気である。患者数は世界中で約2億1,000万人とも言われ、2005年には300万人以上がCOPDで亡くなっている。世界的な喫煙率の低下に伴って将来的には患者さん数が減少すると考...
肺がん
2014年4月
「COPDと肺がんは関連性があり、肺がんのスクリーニングとしても期待しています」と話す関根康男さん慢性閉塞性肺疾患(COPD)は喫煙などが原因で肺に慢性的な炎症が起こり、その結果、気道(気管支)が閉塞し、呼吸機能が低下する病気である。患者数は世界中で約2億1,000万人とも言われ、2005年には300万人以上がCOPDで亡くなっている。世界的な喫煙率の低下に伴って将来的には患者さん数が減少すると考...
2013年11月
「術後の経過や呼吸訓練など、事前に必要な情報を伝え、患者さんの不安も軽減したい」と話す山本 綾さん 手術の際は、「患者には何もすることがない」と考える人が多いかもしれません。ところが実際は、患者さん自身が術前から行うセルフケアがとても重要です。特に肺がんの手術を受ける場合には、呼吸訓練や禁煙など、術後合併症の予防をはじめ、術後のつらさを軽減したり、それまでの生活により早く戻れるための対処法がたくさ...
2013年11月
「ガイドラインは検査・検診や緩和ケア分野の理解・利用にも役立ててください」と江口研二さん 分子標的薬イレッサの登場以降、遺伝子変異を標的としたいくつかの治療薬が登場し、治療の選択肢が増えている肺がん治療。その影響から、診療指針となるガイドラインの改訂も頻繁になっているという。現時点での改訂ポイントを専門医に聞いた。最新治療とはガイドラインの標準治療がんにおける最新治療というと、マスコミで報道されて...
2013年11月
「新たな遺伝子解明と新薬の研究が進んでいます」と話す久保田 馨さん さまざまながん種の中で、肺がん治療は乳がん治療に続き、個別化治療が進んでいる。また、新薬の登場も目覚ましい。自分の肺がんのタイプとそれに対する治療法を知り、前向きに治療に臨もう。肺がんの傾向 日本の肺がん罹患傾向では若い世代で減少してきているものの、団塊世代が、肺がん好発年齢である60歳代後半になってきており、今後も患者数の増加が...
2013年5月
「ライフスタイルにあった治療法を選択していくことが大切です」と話す坪井正博さん 肺がんにはさまざまなタイプがあり、再発や転移の治療もそれに応じて異なる。患者さんの状態によっても選択肢は変わる。近年はそんな状況に応じて適応する治療法も増えているが、患者さん自身がQOL(生活の質)向上とライフスタイルの確立を目指すことが第一だ。肺がん再発・転移の特徴は?肺がんは難治のがんといわれ、治療効果を測る5年生...
2012年11月
高齢者に多くみられる肺がん。他のがん種に比べて圧倒的に5年生存率が低いという特徴があります。このように肺がんは難治がんですが、分子標的薬などの登場により個別化治療が進歩し、治療の選択肢も増えてきています。あきらめずに治療を受けることが大切です。Q 肺とはどのような臓器なのか?図1肺とは空気中から得た酸素を血液中に取り込み、血液中の二酸化炭素を空気中に排出する役割を持つ臓器である。右肺と左肺にわかれ...
2011年11月
進行度によって治療法は異なるがんは大きくなって隣接する組織に食い込んでいき、さらには別の場所に転移するという具合に進行していく。肺がんの進行度は、がんの大きさや位置、転移の有無や場所などによって、基本的に0~4期の病期(ステージ)に分類される。4期が最も進行度が高い。 肺がんの治療法は進行度によって異なる。基本的には、病期が治療法を決める最も重要なポイントだ。たとえば、初期のうちは手術でがんを切除...
2011年11月
高齢者の化学療法では家族など 周囲の人々のサポートが 重要になってくると話す 高橋利明さん 超高齢化が進む中、肺がんに罹患している高齢者の割合は必然的増えている。しかし、いわゆる高齢者といわれる年齢であっても、 身体的にとても元気な方が多いのも事実だ。では、高齢者の肺がんは一体どういう治療が行われるべきなのだろうか──。 肉体年齢で考慮する高齢者の肺がん治療 [年齢別...
2011年11月
帝京大学医学部付属病院 呼吸器・アレルギー内科の 大田健さん 間質性肺炎は、1度症状が出ると治療計画に変更が求められるだけでなく、万一、急に重い症状を発症すると、命への危険が及びかねない病気です。あらゆる抗がん剤で起こりうる副作用でありながら、その発症メカニズムは、現在のところ明らかにはされていません。重症化や慢性化を防ぐために、患者さんに期待されているのは、自覚症状による早期発見です。 まずは...
2010年12月
国立がん研究センター 中央病院呼吸器腫瘍科 呼吸器内科外来医長の 久保田馨さん 今、めまぐるしい進歩を遂げている肺がんの治療。 それにはどうやら、肺がんにいろいろなタイプがあるとわかってきたことが、大きなカギとなっているようだ。 そこでよく耳にする言葉、「個別化治療」。それは一体どんな治療なのか。 なぜ個別化治療なのか? がん治療では、がんの進行度によって治療法が変わってきますが、肺がんの場合は...