鎮痛薬の特性、長所、短所、使い方 がんの「痛み治療」に用いられる鎮痛薬全書
2007年5月
埼玉医科大学客員教授の 武田文和さん がんの痛みに対しては、WHO(世界保健機関)方式の治療法が採用され、世界中で大きな成果を上げている。 治療の中心となるのは、モルヒネなどのオピオイド鎮痛薬を用いる薬物療法だ。 がん疼痛治療では、痛みが完全に消えることで、初めて患者の恐怖と不安が解消する。 疼痛治療に使われる鎮痛薬について解説しよう。 がんの痛みは消すことができる がんにな...
緩和ケア/疼痛ケア
2007年5月
埼玉医科大学客員教授の 武田文和さん がんの痛みに対しては、WHO(世界保健機関)方式の治療法が採用され、世界中で大きな成果を上げている。 治療の中心となるのは、モルヒネなどのオピオイド鎮痛薬を用いる薬物療法だ。 がん疼痛治療では、痛みが完全に消えることで、初めて患者の恐怖と不安が解消する。 疼痛治療に使われる鎮痛薬について解説しよう。 がんの痛みは消すことができる がんにな...
2007年5月
がん対策情報センター 情報・統計部 がん医療情報サービス室長の 的場元弘さん どうしたら、痛みのない人生を送ることができるのだろうか。 もちろん、十分な痛みの治療を受ける必要があるが、その前に患者さん自身ができることは何か。 日本では、昔から我慢することが美徳とされてきたこともあって、少々の痛みなら医師に訴えない患者さんが多い。 緩和医療の専門医、的場元弘さんは、まずは、そこから打破...
2007年4月
「日帰り緩和ケア」と「ホスピスケア」のエッセンスを融合し、患者の在宅生活をサポート 「緩和ケア支援センター」の中はリラックスできる空間が広がっている 「緩和ケア」という言葉に抵抗のない人はいないといっても過言ではない。 「緩和ケア病棟」と聞くとなおさらだろう。がんになった時点で精神的痛みや社会的痛みなど、なんらかの痛みを患者は抱えるとされ、早い段階から専門家による「全人的な緩和ケア」の必要性...
2006年12月
早期から痛み治療や緩和ケアに取り組むことでがんの治療に前向きになれる つちはし のりこ 1989~1992年に重複がん(子宮体がん・卵巣がん・大腸がん)、2005年に大腸がん。1994年に当事者や周りの人が学びあう場として「支えあう会α」を設立。また2001年にフリーランス看護師の道を選び、医療と患者家族の間に橋を架ける活動を開始。著書に『看護婦ががんになって』(日本評論社) おが...
2006年5月
めぐろ のりお 1988年大阪大学医学部卒業。同院泌尿器科にて研修。1992年より大阪府立成人病センターに勤務。1993年より同院ターミナルケアを考える委員会のメンバーとなり、2003年より緩和ケアチームの症状緩和担当医となる。専門は泌尿器科腫瘍学。日本泌尿器科学会指導医、日本癌治療学会、日本緩和医療学会会員。大阪がん緩和ネット世話人。 大阪府立成人病センター 泌尿器科医長 緩和ケアチーム...
2005年12月
あべ むつみ 1982年鳥取大学医学部卒業1987年松江市立病院麻酔科部長代理1989年同麻酔科部長。2005年8月緩和ケア・ペインクリニック科科長を兼務。麻酔科指導医、ペインクリニック学会認定医、日本麻酔科学会代議員、日本死の臨床研究会中国・四国支部研究会世話人、日本緩和医療学会評議員。 松江市立病院麻酔科部長 緩和ケア・ペインクリニック科科長の 安部睦美さん 痛いのだけは嫌だ 1年前...
2005年11月
こやま ふみこ 大阪逓信病院高等看護学院(現NTT西日本大阪病院高等看護学院)を卒業し、同病院に勤務。2000年神戸市看護大学看護学部卒業。2002年大阪府看護大学大学院博士前期過程のがん看護CNSコースを修了し、市立池田病院に就職。医療安全・質管理部緩和ケア対策室長に。2003年がん看護専門看護師に認定される。 市立池田病院 緩和ケア等対策室長の 小山富美子さん 鎮痛薬の量が足り...
2005年9月
在宅がん治療の草分け的存在福島労災病院外科部長の蘆野吉和さん効果がない場合でも不利益が少ない在宅抗がん剤治療在宅がん治療には、大きく分けて二つの意味があると思います。ひとつは、入院せず、自宅で生活しながら、化学療法(抗がん剤治療)を受けるという意味。もうひとつは、がんの進行とともに表れる症状を和らげ、患者さんの自宅での日常生活を可能にするという意味。いわゆる、緩和ケアですね。まず、抗がん剤治療です...
2005年8月
いけがき じゅんいち 1956年生まれ。1982年、群馬大学医学部を卒業し、神戸大学医学部麻酔科に入局。1995年より兵庫県立成人病センター麻酔科に勤務。現在、麻酔科部長、緩和医療科構成員。がん性疼痛の他、帯状疱疹や三叉神経などの疼痛治療を行っている。医学博士。日本麻酔学会麻酔指導医。日本ペインクリニック学会認定医。日本緩和医療学会ガイドライン作成委員。国際疼痛学会会員。 兵庫県立成人...
2005年7月
灸頭鍼 (撮影:萩原達也) ドアを開けると、そこは街の鍼灸院のどこででも見受けるような簡素な空間だった。白いシーツに覆われた2つのベッド。その間に置かれたステンレスの移動台には、鍼とモグサと火を付けるライター、灰皿、消毒用の綿などが乗っている。数億円もすることがある現代医学の器械に比べて、なんというささやかさだろう。だが、この小さな道具が、高価な薬も及ばない大きな結果をもたらすことがある。 ...