舌がんがリンパ節や肺に転移。今後の治療法は?
2007年の1月に舌がんの手術を受けました。しかし、9月にリンパ節転移が確認され、リンパ節郭清の手術を受けました。リンパ節には6個の転移がんが確認されました。その後、ブリプラチン(一般名シスプラチン)+5-FU(一般名フルオロウラシル)の抗がん剤治療を受けていましたが、2008年の1月に肺への転移が見つかりました。 この先、どのような治療法がありますか。
(福島県 男性 58歳)
A タキソテールを加える方法などがある
舌がんで肺転移が確認された場合は、ほかの臓器にも転移がある場合が少なくありません。また、舌がんには抗がん剤治療が効きにくい傾向があります。そうしたことを考えても、今後の治療はおそらく治癒を目指すより、対症療法、延命治療に重点が置かれるようになると思います。
とはいえ、舌がんの肺転移など頭頸部がんに対しては、今、新しい抗がん剤やその組み合わせなどが開発されつつあるところです。たとえば、ご相談者が受けていたブリプラチン+5-FUにタキソテール(一般名ドセタキセル)を加えて3剤で治療する方法などもあるかもしれません。そのほか、どんな抗がん剤治療が考えられるか、担当の医師とよくご相談のうえ、お決めになってください。
関連記事
- ●「同じ舌がんの人の役に立てれば」と綴った絵日記から生まれるエネルギー ささえてくれる人への感謝を絵に描きとめておきたい
- ●2度の舌がん手術を乗り越え新たな夢に挑戦 がん患者や障がい者が生きやすい社会を目指して
- ●舌がんになった医師が、再発予防のため辿り着いた結論とは 16時間の空腹時間を作ってみることを勧めます
- ●早期発見、治療が1番 先生にタン(舌)キューべろマッチです! 2005年に舌がんを経験した医事漫談の巨匠・ケーシー高峰さん(81歳)
- ●舌がん3期を宣告されるも、舌の再建手術を乗り越えたフォトグラファー 人生観を覆させられたがん体験。そして今、最も大切なこととは──
- ●TPP担当閣僚在任中、舌がんが見つかった甘利 明さん(67歳) 自分が成し遂げるべきことを強く意識するようになりました