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森川那智子のゆるるんヨガ de ほっ!

ゆるゆるセルフケア!(4) 足のウォームアップ

イラスト●矢田勝美
発行:2008年2月
更新:2013年8月

  

森川那智子(もりかわ なちこ)
こころとからだクリニカセンター所長。カウンセラー・ヨガ指導家。心療内科と提携し、カウンセリングを中心に、ヨガ、リラクセーション、瞑想を取り入れた療法で、心と体のサポートに取り組む。
『こころがラクになる本』(大和書房)
『リラックスヨガ』(成美堂出版)など
著書多数こころとからだクリニカセンター http://www.kokokara.co.jp/

足のウォームアップで〝?ほっ〟

(1)足指ヨガを行う体制床に座り、右足を左ももの上にのせ、右手で右足の甲をしっかりつかむ。イスかソファに腰掛けて行ってもOK

「人間は死んでいくとき、足から冷たくなっていくんですよ」

わたしがヨガを習い始めた30数年前。インドで長く活動されていたM先生はこんなふうに自らのセッションを始めます。そして、こう続けるのでした。「ですから、足指ヨガをやって、今日も、足から生き返りましょう」

なるほど!

今、わたしもヨガのセッションを始めるときにはこの足指ヨガから始めます。

足は心臓からもっとも離れた器官で、冷えやすく、また冷えていてもそれがあたりまえになっていることが多いのです。

足指ヨガをすると、足が内側から温かくなってきて、皮膚の色がつやつやしてきて、片足を終えた段階で、まだやってないほうの足と並べて見ると、その違いが一目瞭然。ちょっと感動しますよ。

(2)足指をまわす親指から小指まで1本ずつ、根元から大きく4回ずつ廻す

毎日、からだの全体重を支えるという重大な任務をこなし、狭い靴の中であえぎ、夏は蒸れかえり、冬は冷たいコンクリートの寒さにかじかんでいる足。

顔や手は1日に何度か洗われ、化粧水や乳液でケアされ、ときにはパックやマッサージもされています。それらと較べて、足はなんと冷遇されていることでしょう。

だから、1日1回の足指ヨガをお勧めしたい。なんたって、気持ちいいのですから。もちろん2回やっても3回やってもいい。足指ヨガを始めると、TVを見ながらでも、飛行機の中(エコノミー症候群予防に特効あり)でも、自然と足指ヨガをしたいという欲求がわいてくるのです。

(3)指股を開く指と指の間を順に大きくじわーっと(息を吐きながら)開く

なかには「足は汚いもの」と思い込んでいる人もいます。家の中でも靴下を履きっぱなしで、足指の感覚が後退した人もいます。まだ60代なのに、自分で足の爪が切れなくなった人もいます。

足が遠くなっているのです。心臓から遠いいだけでなく、「私」から遠くなっています。

そんな人はまずお風呂の中で始めるといいですよ。

それからペアで行うというのもなかなか良いものです。この場合は椅子に腰掛けてお互いに向き合って、それぞれ足を1本ずつ相手の腿に預けて行います。

(4)かかとをトントン叩く4床に足を下ろし、かかとをトントンと軽くリズミカルに叩く。16~32回

また親しい方が、からだが不自由になった場合など、仰向けに寝ていただいて、足指ヨガをやって差し上げるのも喜ばれます。こういうときは、本当にソフトタッチで始めましょう。

①足指ヨガを行う体勢

床に座り、両足を前に伸ばし、右足を左ももの上にもってきます。これだけで、上体が後ろにひっくり返りそうになる人もいます。脚のつけ根や股関節や膝裏がかたくなっているからです。椅子やソファに腰掛けて行ってください。

(5)足首を廻す足指の股に手の指を1本ずつ深く交差させ、足首を4回ずつ大きくゆっくり廻す。右手で足首を固定するとやりやすい。左足も同様に

とにかく、両手が足指に届いたらOKです。足を腿の上に乗せることができたら1歩前進。腿の上に乗せた足をなでさするだけでもウォームアップになります。

②足指をまわす

親指から小指まで1本ずつ、根元から大きくしっかり4回ずつ廻します。右手で、足指の根元から甲にかけての部位をつかんで足を安定させると、廻しやすい。

③指股を開く

指と指の間をゆっくり大きくじわーっと(息を吐きながら)開く。指股をじわーっと開くことで引き起こされるじわーっとした内部感覚(血がめぐってくるような感覚)を味わいながら。ほんの少し痛いような、でも気持ちのいいというところまで開きます。

④かかとをトントン叩く

床に足を下ろし、かかとをトントンと軽くリズミカルに叩く。16?32回。

⑤足首を廻す

再び足を腿に引き上げ、足指の股に手の指を1本ずつ根元まで深く交差させる。足首を腿の外側まで出して、4回ずつ大きくゆっくり廻す。右手を足首の少し上に添えると、安定して廻せます。

次は左足について同様に。

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