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森川那智子のゆるるんヨガ de ほっ!

ゆるゆるセルフケア!(44)「半座ねじりのポーズ」と「座位で行うくつろぎのポーズ」

イラスト●星奈レイ
発行:2011年7月
更新:2013年8月

  

森川那智子(もりかわ なちこ)
こころとからだクリニカセンター所長。カウンセラー・ヨガ指導家。心療内科と提携し、カウンセリングを中心に、ヨガ、リラクセーション、瞑想を取り入れた療法で、心と体のサポートに取り組む。
『こころがラクになる本』(大和書房)
『リラックスヨガ』(成美堂出版)など
著書多数こころとからだクリニカセンター http://www.kokokara.co.jp/

暑さ対策はコツ

半座ねじりのポーズ①  右足を前に伸ばし、左足を右ももの上に乗せ右手でつかむ。ゆっくり息を吐きながら、左手で左ももを床に押さえる。2回。左足を右ももに乗せるのがきつい場合は、③ のように右もも内側に添わせるだけでいい。

エアコンを極力控えつつ、夏の暑さを乗り切るには――急がず、焦らず、あわてずに行動することです。

急ぐ、焦る、あわてると、夏でなくともどっと汗をかきます。

通勤通学はもちろん、何か用事があって出かけるときも、いつもより15分は早く家を出ることです。

信号に間に合わせようと、走ったり、発車ベルが鳴り始めてからの駆け込み乗車など、飛んで火に入る夏の虫。

エスカレーターもところどころ運転見合わせ中ですから、涼しい顔して階段を上がり下がりする必要があります。

② 左手を背中に回し、右足をつかむ。届かなければ背中に添わす。右手を左ひざに伸ばし、背骨を伸ばし、息を吸う。

この「涼しい顔をして」というのがコツなのです。不快なことを「ああ嫌だ」「おお、うんざりする」と尾ひれをつけて考えると一層ストレスフルになります。つまるところ、しずしずとエレガントに動くのが上策なのです。

昭和の半ばまでそうであったように、出勤体制も土曜日を半ドンにして、ウィークデーに仕事を詰め込まないようにしたほうが、むしろ無理がなく余裕が出てくるのではないでしょうか。

3③ 息を吐きながら左へ脊柱をねじる。そのままの姿勢でできる楽な呼吸で5~10呼吸キープ。吐く息でねじりを深め、吸う息で脊柱を上方に伸ばすイメージで。左右交互に2セット。

またアジアの暑い国の習慣がそうであるように、日中の食事は軽めにして、足りなければ回数を増やすというのも検討されるべきだと思います。

省エネの暑さ対策は、ストレス対策にもメタボ対策にも通じるようです。

ヨガのセッションでは、夏でもエアコンはつけないで行います。

ヨガのポーズは勢いをつけたり、息が上がるような激しい動きはありませんが、ときにはだらだら汗が滴り落ちることもあります。

④ 床に足を出して座り、両手を腰の後ろ20センチくらいにつき、上半身を後方に少し傾ける。

ですが、ポーズとポーズの間に入れる短い休息時に、あるいは最後に比較的長めに入れる全身弛緩のポーズ中に、蒸し暑い中でも汗が蒸発することで、かすかな涼しさが訪れます。

日常ではほとんど体験することのなくなったほのかな涼。これが本当に気持ちいいものです。

こうした涼を味わうのは、ゆっくり静かに流れる時間を持つことで可能になります。

⑤ お尻を床につけた楽な姿勢で座る。両手はひざに伸ばす。腰から下は根のようにどっしりと、脊柱は木の幹のように立つイメージ。壁を背にして行ってもOK。ゆったりと息を吸い、静かにおだやかに吐く。10呼吸。

しかし、高齢になると暑さを静かに耐えすぎて、気がついたときは熱中症に陥ってしまうことも懸念されます。適宜適切な水分補給と風通しは必須です。

今回紹介するポーズは、「半座ねじりのポーズ」と「座位で行うくつろぎのポーズ」です。

いずれも、畳半帖あればできます。「座位で行うくつろぎのポーズ」で眠気を感じたら、壁に背を持たせかけて短いお昼寝ができたら最高ですね。

半座ねじりのポーズ

ヨガには脊柱をねじるポーズがいくつかあります。

股関節が固くて、左足を右ももに上げると左ひざが浮き、左ひざを床につけようとすると股関節周辺がきつく、姿勢が不安定になるという場合は、左足をただ右もも内側につけるようにしてください。少し無理すればできるというやり方より、楽な方法を選ぶようにしましょう。

① 両足を前に伸ばし、左足を右ももの上に乗せて右手でつかみます。ゆっくり息を吐きながら、左ももを左手で床のほうに下げましょう。これを2回行います。左足を右ももに乗せるのがきつい場合は、③のように右もも内側に添わせるだけでも大丈夫です。

② 今度は左手を背中に回し、右足をつかみます。届かない場合は、ただ背中に添わすだけでも大丈夫です。右手を左ひざに伸ばし、背骨をすーっと伸ばしながら息を吸いましょう。

③ ゆっくり息を吐きながら左へ脊柱をねじります。尾骨から頭頂までの脊柱ラインに意識を集中そましょう。そのままこの姿勢でできる楽な呼吸で5~10呼吸キープします。吐く息でねじりを深め、吸う息で脊柱を上方に伸ばすというイメージです。左右交互に2セット行います。

④  「座位で行うくつろぎのポーズ」で休息します。お尻を床につけたまま両脚をたたんで楽な姿勢で座ります。腰から下は根のようにどっしりとして、脊柱を木 の幹のように、すーっと立つイメージです。壁を背にして行ってもOKです。両手をひざに伸ばします。 いい香りを嗅ぐようにゆったりと息を吸い、体に不要 になったものをそっと大気にお返しするつもりで静かにおだやかに息を吐いていきましょう。10呼吸行います。

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