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森川那智子のゆるるんヨガ de ほっ!

ゆるゆるセルフケア!(18) 優雅なねじりのポーズ

イラスト●星奈レイ
発行:2009年4月
更新:2013年8月

  

森川那智子(もりかわ なちこ)
こころとからだクリニカセンター所長。カウンセラー・ヨガ指導家。心療内科と提携し、カウンセリングを中心に、ヨガ、リラクセーション、瞑想を取り入れた療法で、心と体のサポートに取り組む。
『こころがラクになる本』(大和書房)
『リラックスヨガ』(成美堂出版)など
著書多数こころとからだクリニカセンター http://www.kokokara.co.jp/

1日に1つだけ、ゆっくり動作

優雅なねじりのポーズ① 正座からお尻を左へずらし、横座りする。両膝を少し開き、左足の裏に右足首を置く。できれば両尻を床にぴったりつける。

軽い脳梗塞を患い、80代半ばになってからの父は、からだのどこもかしこも動かすのにとても時間がかかるようになりました。

それまでずっとテニスが好きで、退職後など毎日のように朝早くから家を出ていました。小1時間ジョギングしながらテニスコートに行き、4、5時間ぶっ続けにテニスに興じたあと、ふたたびジョギングして家に帰ってくるなど文字通り「朝飯前」でした。

80近くなっても「後ろ姿(顔を見なければ)は50代にしか見えない」と人にほめられるくらい、姿勢や動作はきびきびしたものでした。

ところが前立腺手術で入院中したときのことです。その当時は医師も本人も家族も前立腺の手術の予後という観点でしかとらえていませんでしたが、あとから考えると軽い脳梗塞があったのだと思います。

退院時に感じた足の指先の痺れが、それから少しずつ、らだのあちこちに現われ、ちょっとした動作もなかなか思い通りにいかなくなりました。

実家に戻って父の着替えを手伝ってたときのことです。

「自分でやるから、手を出さなくていい」

② 左手を背中から回し、右腕肘の少し上のところをつかむ。右手は左膝に置く。

そういうと父は、風呂上りにパンツ、シャツ、股引、長袖シャツをぶるぶると小刻みに震える手足で、ものすごく時間をかけながら1つずつ着衣していくのです。

まるで困難なミッションに立ち向かっているかのように、ひとつひとつの動作に全神経を集中し、歯を食いしばり汗だらけになりながら服を着ていきます。

一通り着替えが終わったころには、汗を吸った下着はすでにぐっしょりです。もう一度着替えたほうがいいんじゃないかと迷うくらいでしたが、父は満足げでした。

「これって、ひょっとしてヨガじゃない」

ひらめきました。

からだに何の不自由もなかったら、日常のさまざまな営みは意識することはないでしょう。あれやこれや別のことを考えたり、TVや音楽を見たり聴いたりしながら無意識の行為で行っているはずです。ある意味では自動操縦的状態で流しながらの動作なのです。

③ まだ、目線は正面に。息を吸って脊柱をすっと上方に伸ばしてから、ゆっくり息を吐きながら左へねじる。この姿勢で自然にできる呼吸をしながら10カウントをキープ。ゆっくりねじりを戻し、正座で休息。左右反対にして2セット行う。

ところが1日に何か1つでいいから、今体験していることに気持を集中させ、ゆっくりていねいに動作してみると、気持ちがとても落ち着き充実感がもたらされます。

そういえば最近、こんなことを話してくれたクライアントがいました。

「朝はごく簡単な食事なんだけど、食べることに専念してみようと思ったの。今やっていることに集中してみようと。しっかり咀嚼して、食べ物の味も香りもちゃんと味わって、飲み込む……たったこれだけのことなのに、達成感があって、びっくりしちゃった」

今回紹介する「優雅なねじりのポーズ」は、スタートの姿勢は横座りなって、ちょっと人魚姫になった気分で行います。

正座がきつかったら椅子に腰掛けて行ってもOKです。要は、ゆっくりていねいに動作し、ポーズが完成したところで10数えるくらいの時間をキープすることが大切です。そのポーズによって沸き起こってくるからだの感覚に集中しましょう。

たったそれだけのことですが、地に足の着いた感覚がおとずれるはずです。

優雅なねじりのポーズ

④ 椅子に腰かけた姿勢で行ってもOK。左手を腰にまわし、右手は両足の間に置く。

① 正座からお尻を左へずらし、横座りになります。両膝を少し開き、左足の裏に右足首を置くようにします。できれば両尻を床にぴったりつけるようにしましょう。

② 左手を背中から回し、右腕肘の少し上のところをつかみます。

③ 右手を左膝に置きます。

④ まだ、目線は正面です。息を吸って脊柱をすっと上方に伸ばしてから、ゆっくり息を吐きながら左へねじっていきます。この姿勢で自然にできる呼吸をしながら10カウントくらいキープします。

ゆっくりねじりを戻し、正座で休息です。

左右を反対にして同様に2セットしましょう。

椅子に腰かけた姿勢で行ってもOKです。その場合は、左手は腰にまわし、右手は両足の間に置きます。

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