T2の舌がん。放射線治療+抗がん剤の動注療法の選択はよいか

回答者:林 隆一
国立がん研究センター東病院 頭頸科医長
発行:2007年4月
更新:2019年8月

  

T2(2センチ超で4センチ以下)の舌がんと診断されました。主治医から手術を勧められましたが、手術を受けるのが怖くて、別の治療法をお願いしたところ、放射線治療と抗がん剤の動注療法を提案されました。手術すべきか、動注にするか、どちらにすべきか、まだ迷っています。アドバイスをお願いします。また、再発した場合は、手術で切除するしか方法はないのでしょうか。いい治療法があったら教えてください。

(大阪府 女性 54歳)

A 一般的には手術。リスクも手術のほうが小さい

最初は手術を勧められたということですが、ご相談者のようなケースでは、治療法の第1選択は確かに手術です。

手術が心配とお書きになっていますが、放射線治療+抗がん剤の動注療法にも少なからずリスクはあります。

Q:下咽頭がんで治療。漢方や温熱療法は効果があるか」のお答えとも関連しますが、放射線治療を行うことで、唾液の分泌障害、皮膚の色素沈着、粘膜炎、骨髄炎などの副作用や後遺症が起こることがあります。抗がん剤の併用により粘膜炎の程度は強くなります。

それに加え、抗がん剤の動注療法に伴う合併症が起こることがあります。その合併症には、腎不全や脳梗塞といった重篤な疾患も含まれます。

放射線治療+抗がん剤の動注療法を選択して、その後、再発した場合は、選択肢は手術しかなくなります。

ただし、放射線治療と抗がん剤治療によって局所はダメージを受けていますから、その度合いによっては、手術ができない可能性もあります。そのことを考えると、最初から手術を選択されたほうが賢明であるという判断もできます。舌がんのT2であれば手術以外の治療法として小線源療法という放射線治療の1つもあるので、担当医、放射線科の医師に相談されるとよいと思います。

総合的に考えると、ご相談者の場合は、手術をお選びになるのが妥当であると考えます。放射線治療+抗がん剤の動注療法を選択される場合は、再発したときのことなど、将来的なことも見越しておく必要があると思います。

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