各種がん

血液がん

抗体療法と放射線療法を組み合わせた放射線免疫療法薬の実力 完治しにくい低悪性度タイプに放射線を駆使した治療薬が効果的

2011年5月

東京医科大学病院 血液内科講師の 後藤明彦さん リンパ腫細胞に取りつき、そこで周囲に放射線を照射するという新しい作用を持つ悪性リンパ腫の治療薬がある。 再発・難治性、低悪性度のB細胞性リンパ腫なら、80パーセントに奏効し、完全寛解率は64パーセントだという。 がん化したリンパ球がかたまりを作って増殖白血球の一種であるリンパ球が、リンパ節などでかたまりを作り、増殖するのが悪性リンパ腫だ。ホジキン...

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リツキサンに続き、ゼヴァリン、トレアキシン登場で治療成績が向上 新薬の登場で悪性リンパ腫治療に光明が!

2011年5月

国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科病棟医長の 渡辺隆さん 悪性リンパ腫の治療は、リツキサンの登場で大きく変わったが、さらに放射性同位元素を搭載した抗体・ゼヴァリンや、トレアキシンなど新世代の治療薬が登場。今後も有望な新薬が次々に登場する予定で、さらなる治療効果の上積みが期待されている。 適切な治療の基本は診断  [悪性リンパ腫の診断から治療開始までの過程]   &n...

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リスクの大きな造血幹細胞移植をやるべきか、いつやるべきかを判断する 再発リスクを測り、それに応じた治療戦略を立てる ~急性骨髄性白血病の場合~

2010年12月

群馬県済生会前橋病院 白血病治療センター長の 佐倉徹さん 65歳未満の合併症のない急性骨髄性白血病の患者さんでは、約80パーセントに完全寛解が得られても半数以上が再発する。 再発を防ぐために強力な化学療法や造血幹細胞移植が行われるが、その副作用は命に関わることもある。 そこで今、急性骨髄性白血病の再発リスクをさまざまな方法で計測し、それぞれに応じた治療戦略を立てようという試みが進んでいる。 急...

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大型新薬の登場で、薬物療法の選択肢が広がっている 完治も期待できるレブラミド。高リスクに有効な新薬も承認間近

2010年10月

埼玉医科大学総合医療センター 血液内科教授の 木崎昌弘さん 血液がんの1つである骨髄異形成症候群(MDS)は、有効な薬がほとんどなく、完治を期待するには造血幹細胞移植しか手立てがなかった。しかし最近、効果の優れた新薬が次々に開発され、薬物療法の治療成績アップに期待が集まっている。 標準治療が確立されていない [骨髄異形成症候群の治療法] 造血幹細胞移植 ●完治が期待できる ●適応は高リスク群...

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早期に見つけるには年1回以上の血液検査を 「貧血」「出血傾向」「抗がん剤経験者」に要注意!

2010年10月

川崎医科大学 検査診断学教授の 通山薫さん 血液がんの1つである骨髄異形成症候群(MDS)は、これまで謎が多く、治療薬もなかったが、近年は新薬が登場し、治療の選択肢が増えつつある。ただし、適切な治療を受けるには、骨髄異形成症候群を早期に、かつ確実に診断することが肝腎だ。 未解明の部分が多いがん 血液のがんの一種である骨髄異形成症候群(MDS)は、まだ未解明の部分が多い。そもそも、独立した疾患概...

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あなたの骨髄、血液細胞は大丈夫ですか? 要注意は高齢、抗がん剤、放射線被曝

2010年8月

長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科教授の 宮崎泰司さん 骨髄異形成症候群(MDS)は、最近になって病態がはっきりしてきた血液がんの1つだ。まだ研究途上で、一般にもほとんど知られていない。そのため、これまでは診断がつかず、原因不明の血球減少として取り扱われていることが多かった。しかし、最近では診断法も治療法も目覚しく発展し、予後の改善が期待されている。 *宮崎泰司さんの「崎」は正しくは「たつさ...

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治療の主体は抗がん剤を用いた化学療法と造血幹細胞移植 新薬など進歩著しい急性骨髄性白血病の最新治療

2010年4月

近畿大学医学部 血液内科教授の 松村到さん 急性骨髄性白血病の治療方法は、寛解導入療法、寛解後療法ともに化学療法が主体となっている。 加えて最近では、分子標的薬をはじめとした治療法の研究や新薬開発の進歩にめざましいものがある。 完全寛解の長期間維持を目指す 急性骨髄性白血病の治療は、まず治療前に1~10兆個ほどあるとされる白血病細胞を数種類の抗がん剤を用いて約10億個程度まで減少させることから...

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サリドマイドの誘導体レナリドミドの高奏効が明らかに。新薬も検討中 病態解明に確実な進歩。骨髄異形成症候群の最新治療

2010年4月

東京大学キャンサーボード 特任准教授の 小川誠司さん 血液がんの中でも、確実に増加するとみられている骨髄異形成症候群。 高齢者に多いだけでなく、がん治療で抗がん剤による化学療法を受けた人に多いのも特徴だ。 症状や病態もさまざまで、治療が難しい場合もあるが、ここ20年の間に病態解明は確かな進歩を見せている。 化学療法後に多い発病 がん治療は、ここ20年ほどの間に大きな進歩をとげた。化学療法にも新...

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“不治の病”とされていた血液がん。治療法の進歩で、治癒が目指せるがんへ これだけは知っておきたい! 血液がんの基礎知識 悪性リンパ腫編

2010年4月

日本赤十字社医療センター 血液内科部長の 鈴木憲史さん 白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫は、血液のがんの大半を占める3大血液腫瘍です。かつては、“不治の病”とされていたこれらの血液がんも、分子標的薬や造血幹細胞移植などの治療法が進歩し、治癒が目指せる疾患になりつつあります。 ここでは、3大血液腫瘍の仕組みから、最新治療、患者さんの心得を解説します。 血液がんのほとんどを占める「3大血液腫瘍」 ...

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がん細胞にくっつき放射線を放つ治療で治療困難な患者さんにも希望が 難治性B細胞リンパ腫に放射免疫療法

2010年4月

近畿大学医学部 血液内科准教授の 辰巳陽一さん 悪性リンパ腫の中でも、ろ胞性リンパ腫を主とする再発および治療抵抗性低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫は、完全に治癒することが困難な病気として知られています。近年、こうした悪性リンパ腫に対し放射免疫療法という新しい治療法が登場し、これまで治療困難であった患者さんに希望をあたえられるようになりました。この療法のメカニズムを解説するとともに効果のあった患...

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