各種がん

血液がん

“不治の病”とされていた血液がん。治療法の進歩で、治癒が目指せるがんへ これだけは知っておきたい! 血液がんの基礎知識 白血病編

2010年4月

日本赤十字社医療センター 血液内科部長の 鈴木憲史さん 白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫は、血液のがんの大半を占める3大血液腫瘍です。かつては、“不治の病”とされていたこれらの血液がんも、分子標的薬や造血幹細胞移植などの治療法が進歩し、治癒が目指せる疾患になりつつあります。 ここでは、3大血液腫瘍の仕組みから、最新治療、患者さんの心得を解説します。 血液がんのほとんどを占める「3大血液腫瘍」 ...

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多発性骨髄腫の進行を抑えながら、QOLの高い生活をめざす 多発性骨髄腫とうまく長くつき合う方法

2010年3月

大垣市民病院血液内科医長の 小杉浩史さん 「多発性骨髄腫」と診断されても慌てる必要はない。 正しい治療を受ければ、高い確率で寛解(がん細胞が血液中に見られなくなること)を得ることができる。 また多発性骨髄腫に特徴的な骨病変の症状をうまくコントロールしていくことで、QOL(生活の質)の高い生活を送ることも可能になった。 白血病、リンパ腫、骨髄腫は、いわば造血器腫瘍3兄弟 がんにはさまざまな種...

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最初に移植をしなくても、さまざまな薬を使いながら多発性骨髄腫をコントロールしていく 3つの新薬により「15年生存」も可能になった多発性骨髄腫の治療

2009年11月

日本赤十字社医療センター 血液内科部長の 鈴木憲史さん かつて骨髄腫は「3年生存」を目標とするほど予後の悪い病気だったが、いまや「15年生存」を視野に入れた治療が可能になってきた。 3種類の新規治療薬、なかでもベルケイド(一般名ボルテゾミブ)の登場が大きなインパクトを与えている。 そんな最前線の骨髄腫薬物治療から、変わりゆく骨髄腫治療を探る。 3つの新規薬剤がもたらした変化 多発性骨髄腫の...

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骨病変の進行をとめるには、骨髄腫の治療をしっかりすることが大切 多発性骨髄腫に多発する骨病変にビスホスネートで改善を

2009年10月

国立病院機構岡山医療センター 血液内科の 角南一貴さん 「骨の病気」とも言える多発性骨髄腫では、約8割の患者さんに骨病変が存在し、約5割の患者さんに骨痛や骨折などの骨病変が現れ、QOL(生活の質)を大きく損なう。そんな多発性骨髄腫の骨病変に対して、効果をあらわしている治療にビスホスホネート製剤のゾメタ(一般名ゾレドロン酸)がある。こうした薬剤や、放射線治療、外科手術などの治療で骨病変をいかに改...

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骨髄腫の場合、必ずしも早期診断早期治療の鉄則が当てはまらない あなたはどの病型?治療法が明確化された多発性骨髄腫の新診断基準

2009年9月

富山県立中央病院内科部長の 吉田喬さん 高齢化とともに増加している多発性骨髄腫。しかし、骨髄腫と診断がついたからといって、すぐ治療を始めたほうがいいとは限らない。そのあたりの治療の是非や内容を示す病型分類が新しい国際診断基準で明確になった。 社会の高齢化とともに骨髄腫患者が増える 多発性骨髄腫は白血病や悪性リンパ腫と同じ“血液がん”の1つ。治癒は非常に困難で、全身に骨病変を来して骨の痛みや...

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従来のサルベージ療法に比べ、穏和で優れた効果を持つフルダラとゼヴァリン 2つの新薬で大きく変わる悪性リンパ腫

2009年5月

九州がんセンター 血液内科部長の 鵜池直邦さん 悪性リンパ腫の中で最も患者さん数の多いB細胞腫瘍の治療は最近、大きな進歩を見せている。再発した場合に使用できる薬として、2007年にフルダラ(一般名フルダラビン)、2008年にゼヴァリン(一般名イブリツモマブチウキセタン)が承認されたからである。 この2つの新薬の治療開始から約1年が経過した今、どのように救いの道が開かれてきたのだろうか。 日本人に...

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患者の80%以上に起こる骨病変をいかに防ぎ、治療するかがQOL改善の鍵 多発性骨髄腫の治療はここまできた!QOLの改善と希望に向かって

2008年9月

名古屋市立緑市民病院院長 清水一之さん 昭和47年名古屋大学医学部卒業。ニューヨークのメモリアル病院で3年間がん診療に携わり、平成18年より現職。日本臨床血液学会評議員、日本血液学会代議員、ASH会員、ASCO会員、英国MRC骨髄腫治療研究グループメンバー、米国IMF scientific advisor、米国国際骨髄腫作業グループメンバー、日本骨髄腫研究会幹事、日本骨髄腫患者の会顧問医師 ...

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従来の薬では治らないと言われていた難治性のがんに力を発揮する 悪性リンパ腫の治療は新薬の登場で新しい時代を迎えた

2008年9月

名古屋第二赤十字病院 血液・腫瘍内科部長の 小椋美知則さん 悪性リンパ腫の治療に久々の朗報だ。従来の薬では治らないと言われていた難治性のリンパ腫に対して力を発揮する新薬が2つ登場したからだ。1つは、細胞に取り付いて放射線を放ってがんを叩く、もう1つは、経口の抗がん剤で、副作用もマイルドという点も患者さんにとってはうれしい。 難治性の悪性リンパ腫に効果的な治療薬が誕生 [悪性リンパ腫の分類] ...

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「不治の病」から「治癒可能な病」になったが、まだまだあなどれない これだけは知っておきたい白血病の基礎知識

2008年9月

東京都立駒込病院副院長の 坂巻壽さん 赤血球や白血球などの血球細胞ががんになり、異常に増えるのが白血病である。 かつては「不治の病」であったが、現在は化学療法や移植、分子標的薬とさまざまな治療法があり、「治癒可能な病」になっている。 患者さん、家族として、まず、白血病に関してこれだけは知っておきたい基礎知識を学んでおきたい。 血球になる細胞ががん化し異常に増える「血液のがん」 「白血病は血液の...

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急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病の新しい治療薬の効果 遺伝子レベルの解明で進歩著しい急性白血病の治療

2008年9月

東京大学医科学研究所付属病院 内科・先端医療研究センター 分子療法分野准教授の 内丸薫さん 骨髄の中で白血球のもとになる未熟な細胞が腫瘍化して異常増殖し、正常な造血が行われなくなるのが急性白血病。 急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病とがあるが、近年、遺伝子レベルでの解明が進み、検査・診断法や治療法が格段に進歩してきた結果、治療成績が向上している。今回は成人白血病についてまとめた。 01年から...

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