検査・治療法

放射線治療

免疫力アップで照射部位から離れた病巣でもがんが縮小 アブスコパル効果が期待される免疫放射線療法

2016年11月

「放射線治療と免疫療法を組み合わせた治療の研究が行われています」と語る鈴木義行さん 放射線治療は局所の病巣に正確に照射することが常識だが、その効果は照射部位だけにとどまらない可能性が注目されている。離れた転移巣にも免疫の増強を介して効果があるケースを〝アブスコパル効果〟と呼び、免疫治療薬などとの組み合わせ(免疫放射線療法)でさらに効果が高まることが期待されている。その研究の最先端を専門家にうかがっ...

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手術が適応とならない骨軟部腫瘍は保険診療に 重粒子線治療の適応と可能性

2016年8月

「重粒子線治療の適応は、高精度放射線治療や手術も含め、キャンサーボードで検討していきます」と語る中山優子さん 重粒子線治療は先進医療の代表格だが、これまでその治療適応は、実施施設によって異なる部分があった。2016年2月、日本放射線腫瘍学会が適応症について統一治療方針を打ち出した。実施状況を明らかにし、有効性・安全性を評価して今後につなげるためだ。先進医療での治療の適応はどのようになっているのだろ...

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ボーダーライン膵がんに対する術前化学放射線療法

2016年7月

「ボーダーライン膵がんの術前化学放射線療法は試してみる価値があると思います」と語る森さん膵がんの唯一の根治的治療は手術である。切除できるかできないかのボーダーライン膵がん(切除可能境界域膵がん)では、「術前化学放射線療法」の臨床研究が行われており、その有効性が明らかになってきた。手術が可能になり、生存率が改善したという報告もある。どのような治療法なのだろうか。 主要な血管への浸潤の程度で 手術が可...

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腫瘍が縮小し、予後延長の可能性も 膵がんに対するナノナイフ治療

2016年7月

「ナノナイフは非常に期待が持てる治療法だと思います」と語る森安史典さん 見つかったときにはすでに切除できないケースが全体の約8割を占める膵がん。その場合、薬物療法という道しか現時点ではないが、そうした中、新たな選択肢として注目されている治療法がある。それが「ナノナイフ治療」だ。腫瘍が縮小したり、予後が延長するといった治療効果が期待されている。 注目されるナノナイフ治療 近年、増加傾向にある膵がん。...

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局所再発を抑える 下部直腸がんの術前化学放射線療法

2016年5月

「術前化学放射線療法で局所再発を減らすことができます」と語る川合一茂さん 局所進行した下部直腸がんでは、手術時に直腸の左右にある側方リンパ節を切除する側方郭清が標準治療となっている。ただ、直腸周辺には、排尿や性機能などに関わる大事な神経が走っているため、側方郭清を行う際に傷つけてしまう可能性がゼロではない。そうした中、注目されているのが側方郭清を省略して術前に化学放射線療法を行う治療法だ。 進行し...

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非小細胞肺がんⅢ(III)期は治療選択が多く 正確な診断が重要

2016年3月

「Ⅲ(III)期の治療法を決定する上で、専門の異なる複数の医師による検討は重要です」と語る中島崇裕さん 非小細胞肺がんのⅢ(III)期と言ってもその範囲は広く、治療の選択肢は多岐にわたる。放射線療法と化学療法を組み合わせた集学的治療がいいのか、そこに手術を加えたほうがいいのか、個々の患者の状況によって、判断が必要になってくるという。そしてその前提として、正確な診断・評価が重要になってくることは言う...

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分子標的薬、サイバーナイフなど肺がん脳転移しても治療法はある 分子標的薬や放射線療法の進化で治療が大きく進歩

2016年2月

「肺がんの脳転移症例に対する治療には大きな進歩が見られます」と語る岡本浩明さん 肺がんは脳転移しやすい。すべての脳転移のうち、半分以上を肺がんが占める。以前は予後がとても厳しかったが、近年は分子標的薬の登場や放射線療法の進化で治療できるようになった。肺がんの脳転移にどう対処するのか、最新の学会報告を交えてレポートする。 肺がんが脳に転移しやすい理由 図1 がん種別の脳転移発症頻度 杏林大学・永根...

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クリニックレポート「あきらめないがん治療」東京ミッドタウン先端医療研究所

2016年1月

田口淳一さん東京大学医学部卒業後、宮内庁侍従職侍医や東海大学医学部付属八王子病院循環器内科助教授などを経て、2007年に東京ミッドタウンクリニック院長、2010年に東京ミッドタウン先端医療研究所所長に就任  六本木駅に直結し、一流ホテルや緑豊かな公園など多彩な魅力を有する街、東京ミッドタウン。そのミッドタウン・タワー6階に、再発転移予防や他院で打つ手なしと言われたがん患者さんと向き合っている医師た...

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放射線の外照射治療に新しい流れ 1回の照射量を増やして総線量を減らす

2016年1月

「長い目で見ると、患者さんが受けやすいように照射回数を減らしていくという流れが次第にできるかもしれません」と語る萬さん 放射線療法において、1回の照射線量を増やして回数を減らす方法を寡分割照射法という。前立腺がんは前立腺の性質上、1回に高線量を当てるのが効果的とされている。一方で、高線量となると副作用も心配される。欧米では広まりつつあるが、日本ではまだ数施設で臨床試験として行われている段階で、今後...

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乳がんはより低侵襲治療に センチネルリンパ節陽性でも郭清省略へ

2015年11月

「センチネルリンパ節生検が必要なくなる時代も来るかもしれません」と語る井本 滋さん 乳がん治療では、患者さんの特性にあった個別化と低侵襲の治療が進んでいる。手術の分野でも、センチネルリンパ節生検を行って転移を認めても腋窩リンパ節郭清を行わない流れが加速している。やがてセンチネルリンパ節生検を行わなくて済む時代がやってくるかもしれない。 リンパ節生検で 不要な郭清を避ける 図1 センチネルリンパ節...

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