検査・治療法

がんゲノム医療をじょうずに受けるために 知っておきたいがん遺伝子パネル検査のこと

2024年1月

「がん遺伝子パネル検査の目的は、発がんのドライバーになっている遺伝子変異を同定し、それを標的とした薬剤を見つけることです」と語る植木さん がんの原因となった遺伝子に起きている変異を特定し、それをターゲットにがん細胞を狙い撃ちするがんゲノム医療は、がん医療最前線の治療です。この医療を受けるにはがん遺伝子パネル検査を受けることが必要です。そのがん遺伝子パネル検査は、2019年6月から健康保険で受けられ...

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免疫チェックポイント阻害薬で治療中、命に関わることもある副作用の心筋炎に注意を!

2023年12月

「免疫チェックポイント阻害薬を投与する際には、命に関わることもある心筋炎を見逃さないために心電図と血液検査が重要です」と話す田尻和子さん がん治療の薬物療法には脱毛、倦怠感、嘔吐・悪心などさまざまな副作用がありますが、近年、治療薬の開発が進み、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬、抗体薬物複合体薬など、これまでの細胞障害性抗がん薬と異なった作用機序の新薬が次々と登場し、これまでにない副作用も多く...

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リムパーザとザイティガの併用療法が承認 BRCA遺伝子変異陽性の転移性去勢抵抗性前立腺がん

2023年12月

「今まで新規ホルモン療法薬を使っていない患者さんに、リムパーザとザイティガ併用療法はよく効きます。いずれ効かなくなったとしても、ドセタキセルやジェブタナを使うことができます。そうやって逐次療法を続けていくことで、大きな恩恵が得られると思います」と語る大家さん 転移性去勢抵抗性前立腺がんの治療に、新しい薬物療法が登場しました。新規ホルモン療法薬のザイティガと、BRCA遺伝子変異陽性の前立腺がんに効く...

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SONIA試験の結果でもCDK4/6阻害薬はやはり1次治療から ホルモン陽性HER2陰性の進行・再発乳がん

2023年11月

「SONIA試験の結果は1次治療からCDK4/6阻害薬を使わなくてもうまく行く可能性はあるということを保証してくれるデータではありますが、全例で最初から使うのをやめましょうとはなりません」と語る髙田さん ホルモン受容体(ER)陽性HER2陰性の進行・再発乳がんで、現在1次治療で標準治療となっているCDK4/6阻害薬を、1次治療で使用するか2次治療で使用するか比較した「SONIA試験」。その結果は、...

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ビタミンDの驚くべき効果がわかってきた 消化管がん手術後の再発・死亡リスクを大幅に減少

2023年11月

「アマテラス試験などのメタ解析から、毎日ビタミンDを服用することで、がんによる死亡を12%抑制できることがわかりました。世界中で毎年1,000万人ががんで命を落としています。ビタミンDを服用することで、がんの死亡を10%抑制できたら、毎年100万人の命を救えることになります」と語る浦島さん がんによる死亡を減らすと期待されているビタミンD。日本で行われたアマテラス試験を始め、世界中でいくつもの興味...

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AI支援のコルポスコピ―検査が登場! 子宮頸がん2次検診の精度向上を目指す

2023年11月

「コルポスコピー検査は前がん病変を評価し確定診断につなげる検査。誤診があってはならない最後の砦です。このAI支援ツールがコルポ診のクオリティ担保を実現し、将来的には医療機器プログラムとして保険適用されることを目指します」と話す植田さん 今年8月に横浜で開催された「ASCO Breakthrough 2023」で、「AI(人工知能)搭載コルポスコピー検査システム」が開発されたことが発表されました。検...

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dose-denseTC療法も再脚光を ICI併用療法やADC新薬に期待の卵巣がん

2023年10月

「今後登場する免疫チェックポイント阻害薬を含む3剤併用療法や抗葉酸受容体ADC薬に期待すると同時に、日本人に合うdose-denseTC療法の意義を改めて広めていきたい」と話す岡本さん 今年(2023年)6月の米国臨床腫瘍学会(ASCO)で、卵巣がんでは2つの大きな話題がありました。1つは免疫チェックポイント阻害薬(ICI)併用療法に臨床試験で初めて良好な結果が出て、将来の保険適用が視野に入ってき...

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低侵襲で繰り返し治療ができ、予後を延長 切除不能膵がんに対するHIFU(強力集束超音波)療法

2023年10月

「現在進行中のHIFU治験は極めて重要で、手術、放射線療法、化学療法に続く、膵がんの4番目の治療法となる可能性もあると思っています」と語る祖父尼さん 切除不能膵がんの標準治療は、化学療法あるいは化学放射線療法ですが、満足できる治療成績はあげていません。そこで期待されているのが、超音波を集めることでエネルギーを高め、がんを焼灼させるHIFU療法です。2008年から、切除不能膵がんのHIFU療法を行っ...

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日本発〝触覚〟のある手術支援ロボットが登場 前立腺がんで初の手術、広がる可能性

2023年10月

「Saroaの大きな特徴の1つは、従来のロボットになかった〝触覚〟です。物をつかんだ強さが鉗子にフィードバックされます」と語る三木さん 米国で誕生した内視鏡下手術支援ロボットのダヴィンチが日本に導入されて約20年。その後ロボット手術の普及はめざましく、今やほとんどのがん領域でロボット手術が保険で行えます。そんな中、日本で開発された手術支援ロボットSaroaが2023年5月に承認されました。7月に大...

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高齢者のがん治療をどのように進めるか 新たな指針『高齢者がん診療ガイドライン』

2023年9月

「高齢者はがんになったときのためにも、インフルエンザや肺炎球菌ワクチン、そして帯状疱疹ワクチンなどの予防接種を事前に受けておくようにするとよいでしょう。それが高齢者のがん治療を安全に、かつ効果的に進めるのに役立ちます」と語る石黒さん 高齢のがん患者さんには、体力が低下している人や、複数の病気を抱えている人が多いため、一般のがん患者さんと同じようにがんの診療を進めるわけにはいきません。そこで、『高齢...

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