こころのケアが効果的ながん治療につながる 緩和ケアは早い時期から
2024年10月
「大切な人や主治医などにつらさがわかってもらえないという患者さんは多いですが、誰かに悩みを聴いてもらうと少し楽になることがあります。その『少し楽になること』を積みかさねていくのが緩和ケアなのだと思います」と語る下山さん がん患者さんへの早期からの緩和ケアの必要性については、今ではその考え方は医療者に浸透してきました。「緩和ケアチーム」はすべてのがん診療拠点病院に設置されていますが、緩和ケア医の不足...
2024年10月
「大切な人や主治医などにつらさがわかってもらえないという患者さんは多いですが、誰かに悩みを聴いてもらうと少し楽になることがあります。その『少し楽になること』を積みかさねていくのが緩和ケアなのだと思います」と語る下山さん がん患者さんへの早期からの緩和ケアの必要性については、今ではその考え方は医療者に浸透してきました。「緩和ケアチーム」はすべてのがん診療拠点病院に設置されていますが、緩和ケア医の不足...
2024年10月
「かつては考えられないことでしたが、薬物療法でがんが大幅に減ったところで、肝動脈塞栓療法を行うことにより、がんがすべて消えた状態になるケースも現れています」と語る奥坂さん 肝炎治療薬の普及などでB型C型肝炎が減少し、肝細胞がんは減少傾向にありますが、脂肪肝など背景の違った肝細胞がんを発症するケースが増えています。進行がんの薬物療法では、免疫チェックポイント阻害薬と分子標的薬の併用である「テセントリ...
2024年9月
「マンモグラフィを受けて、ご自身が高濃度乳房かどうか知ることが大切です。そのうえでエコーを受けるか判断しますが、もう1つ覚えておいて欲しいのは、血縁者に乳がんの人がいたらエコーも受けたほうがいいかもしれません。そして、ご自身が遺伝性乳がんの可能性がないかを専門医の先生に相談することをお勧めします」と語る植松さん 日本で2000年にマンモグラフィを導入した乳がん検診が始まってから、2024年の今年で...
2024年7月
「緩和治療に関しては『有痛性骨転移に対する緩和的動脈塞栓術』という第Ⅲ相の試験を実施しているところです。これはIVRの骨転移の痛みに対する治療です。来年度にはおそらく結果が公表できると思っています」と語る荒井さん 肝細胞がんで標準治療になっているラジオ波焼灼術や肝動脈化学塞栓術に代表されるIVR。ラジオ波焼灼術は2022年に肺がん、腎がん、骨軟部腫瘍、骨盤内腫瘍などに適応拡大されました。上顎洞がん...
2024年6月
「まずは命に直結するがんをしっかり治すために、がん治療の完遂を優先させましょう。そのために、必要な場合は躊躇せずにインスリンによる血糖コントロールを行ってください」と話す中山さん 糖尿病を持つがん患者さんが増えています。両者には発症に関連があることもわかっており、背景となる生活習慣も共通しています。糖尿病とがんの関連を知るとともに、糖尿病を併発しているがん患者さんはどのような心構えで2つの病と向き...
2024年4月
「認知症でもほとんどの方が自分で意思決定することができます。まずは患者さんがどうしたいのかをご家族はしっかりご本人と話し合って欲しいです」と語る小川さん 現在、日本の65歳以上のがん患者さんの割合は73%。がんで亡くなる65歳以上は86%を占めています(国立がん研究センターがん情報サービス)。このように日本のがん医療は、高齢者医療と多くが重なっています。当然、高齢者になるほど併存する病気も多くなり...
2024年4月
「アロマターゼ阻害薬による骨粗鬆症にエビデンスがある薬剤は、抗RANKL抗体プラリアです」と話す宗圓聰さん ホルモン療法は、女性ホルモンや男性ホルモンを抑制することで、がん細胞の成長を食い止める治療法。ところが、ホルモン抑制は骨密度を低下させて骨粗鬆症を引き起こし、骨折リスクを上げてしまいます。寝たきりを招きかねない背骨や大腿骨骨折を回避するためにも、ホルモン療法開始時から骨に注意を向け、早めの治...
2024年3月
「重粒子線治療を含むコンバージョン手術を適切に行えば、切除不能局所進行膵がんであっても、長期生存やあるいは治癒も可能になってくるのではないかと期待しています」と語る元井さん 難治がんで知られる膵がん。今注目されているのが、切除不能局所進行膵がんでも化学療法+放射線治療が奏功すれば手術を行なう治療法です。このような手術をコンバージョン手術と呼んでいます。国内7番目の重粒子線治療施設を持つ山形大学医学...
2024年2月
「MSI-Hか否かは予後や術後補助化学療法の成績、1次治療の免疫チェックポイント阻害薬の効果に大きく影響しますので、胃がんと診断されたらすぐ、MSI検査をすべきと考えます」と話す室さん 昨年(2023年)10月、欧州臨床腫瘍学会(ESMO2023)において、胃がん薬物療法の今後の方向性を示唆する試験結果がいくつか報告されました。免疫チェックポイント阻害薬を1次治療から追加する試験と新たな分子標的薬...
2024年1月
「がん遺伝子パネル検査の目的は、発がんのドライバーになっている遺伝子変異を同定し、それを標的とした薬剤を見つけることです」と語る植木さん がんの原因となった遺伝子に起きている変異を特定し、それをターゲットにがん細胞を狙い撃ちするがんゲノム医療は、がん医療最前線の治療です。この医療を受けるにはがん遺伝子パネル検査を受けることが必要です。そのがん遺伝子パネル検査は、2019年6月から健康保険で受けられ...