免疫チェックポイント阻害薬で肺がん治療はさらなる進歩へ
2015年2月
「免疫チェックポイント阻害薬の登場で、肺がん治療はさらに進歩すると考えられます」と話す慶応義塾大学医学部の副島研造さん手術、抗がん薬治療、放射線療法に並び、第4の治療法として今、俄然注目を浴びているのが免疫療法だ。中でも「免疫チェックポイント阻害薬」は、肺がん領域でも、期待の持てる治療成績をあげている。 新しい免疫療法の臨床試験が進んでいる 現在、肺がんの治療薬の開発で、最も過熱しているのが新しい...
2015年2月
「免疫チェックポイント阻害薬の登場で、肺がん治療はさらに進歩すると考えられます」と話す慶応義塾大学医学部の副島研造さん手術、抗がん薬治療、放射線療法に並び、第4の治療法として今、俄然注目を浴びているのが免疫療法だ。中でも「免疫チェックポイント阻害薬」は、肺がん領域でも、期待の持てる治療成績をあげている。 新しい免疫療法の臨床試験が進んでいる 現在、肺がんの治療薬の開発で、最も過熱しているのが新しい...
2015年2月
吉村浩太郎 東京大学医学部形成外科講師東京大学医学部形成外科講師の吉村浩太郎さん自分自身の下腹部や太ももなどから脂肪組織を吸引し、乳がん摘出手術で失った乳房に移植して組織を再生させる――女性にとって夢のように負担の少ない乳房再建術が実現した。つい数年前まで不可能とされていた脂肪移植による乳房再建術。再生医療も絡むこの領域で世界を牽引するのが東京大学医学部附属病院形成外科・美容外科であり、その先頭に...
2015年2月
「患者さんとご家族は同じ方向を向いて治療を受けていただきたいですね」と話す坪井正博さん肺がん患者さんは高齢者が多数を占める。高齢者の場合、手術、化学療法、放射線治療などの治療に関して、どのように適応を判断しているのだろうか。高齢者の肺がん治療の現状と展望について、国立がん研究センター東病院呼吸器外科科長の坪井正博さんに伺った。 併存疾患の有無や全身状態で治療の選択肢が異なる 肺がん患者の高齢者の占...
2015年1月
福間英祐 亀田総合病院乳腺科主任部長/乳腺センター長亀田総合病院乳腺科主任部長の福間英祐さん1995年、世界で初めて内視鏡を乳がん手術に導入。2006年、メスを使わない凍結療法を開始――。乳がん治療界の“風雲児”として世界に知られる亀田総合病院の福間英祐さんのもとには、きょうも全国から患者が訪れる。あくなきチャレンジ精神を支える思いとは……ふくま えいすけ 1979年岩手医科大学卒業。聖路加国際病...
2015年1月
「患者さんは遠慮なく、メンタルケアを求める声をあげてください」と話す小川朝生さんがん患者さんには不安、苛立ち、孤独感などがつきまとい、ときにはQOL(生活の質)を低下させ、治療さえもできなくなることがある。こうした精神的苦痛は早期に対応することが大切だが、実際に治療を受ける患者さんは多くない。精神腫瘍科医を含む緩和ケアチームの対応と現状、課題について聞いた。 がん告知のショックから 通常は2週間程...
2015年1月
「看護師には対話力を身に付けてほしい」と語る精神看護専門看護師の川名典子さんがん患者さんが抱える心理的負担は大きい。がん罹患で人生が変わってしまったという焦り、この先どんな治療をするのか、それによって普段の生活がどう変わるのかも見えない不安――。このような心理的背景にある患者さんへの対応には、配慮が必要だ。看護師を中心とした院内での対応の現状と課題を聞いた。 患者さんへの対応は 心理的背景を踏まえ...
2015年1月
「うつ病のサインを早く見つければ、適切なケアが受けられます」と話す清水 研さんがんを告知された際に、心理的動揺のない人はいないだろう。しかし、その心理的、精神的な変化を「当たり前」としてやり過ごしてはいけない。きちんとしたケアに結びつければ、がん自体の治療効果も高まる。国は2014年にその発見を義務化する方針を示した。がん患者さん本人すら気づかない精神疾患を早期に発見しようという取り組みを紹介する...
2015年1月
「眠れない日が1週間続くようなら、迷わず医療者に相談して欲しい」と話す吉内一浩さんがん患者さんによく聞かれる、夜眠れないといった不眠の声。「眠れないくらいで医療者に相談していいものか」と、そのまま我慢している人は多い。しかし、「1人で抱え込まないで、医療者に相談して欲しい」――専門医はそうアドバイスする。ここでは薬物療法はもちろんのこと、自分でできる対処法についても紹介する。 病気を持つ人の5人に...
2015年1月
「心配事などがある場合、気軽に精神腫瘍科医に相談して下さい」と話す佐伯吉規さんがん患者さんに現れることのある心の病としては、うつ病、せん妄、不眠などがあげられる。通常の治療と異なり、がん治療という疾患があるが故に、薬物治療を行う際には、抗がん薬などとの相互作用に注意が必要だ。 がん治療における向精神薬の使われ方 がんの治療では色々な種類の薬が用いられ、場合によっては、精神科領域の薬剤が処方されるこ...
2015年1月
「患者さんと家族を一単位で診なければ治療効果は上がりません」と語る大西秀樹さん(左)と石田真弓さん(右) がんを宣告され、つらい治療を受け続ける患者さんの精神的負担は大きい。一方で、闘病を支える家族も大きな心理的負担に襲われる。そして、大切な人を亡くしてしまった後の心理的苦痛も非常に大きなものである。全国で初めて「遺族外来」を開設した埼玉医科大学国際医療センターの専門家に、現況と対策のあり方を聞い...