保存版 医療費節約大全
あなたは医療費を払いすぎていませんか?

発行:2005年4月
更新:2019年8月

  
あなたは医療費を払いすぎていませんか?

「治療費が払えずに治療が続けられない」という苦悩の声をよく耳にします。保険診療を受けられるにしても、治療には膨大な費用がかるうえ、がんの治療は長期にわたることが多く、仕事を辞めざるをえない患者も少なくありません。医療費の問題は、患者にとっても家族にとっても死活問題です。

しかし、社会制度を利用することで経済負担を少しでも減らすことができます。独立行政法人国立病院機構東京医療センター医療福祉相談室ソーシャルワーカーの井田茂樹さんは次のように言います。 「患者さんからの相談のうち、約3割は医療費に関するものです。とくに、がんのような長期の治療が必要な患者さんの中には、子供のおむつ代が支払えないほどに困窮されている患者さんも少なくありません。しかし、よくお話を聞いてみると医療費の減額などの社会制度を生かし切っておられない場合も多いのです。ですから、医療費の負担に悩まれている患者さんは、まず、病院のソーシャルワーカーや自治体の窓口に相談して欲しいと思います」

医療費の減免が受けられるのにもかかわらず、それを知らずに必要以上の医療費を支払っているケースがあるのです。損をしないためにも、こうした制度についてきちんと知っておく必要があります。また、制度を利用することは、患者や家族の精神的な負担の削減にも大きく寄与するといいます。

「がんの患者さんは治療費が家族の負担となり、そのことで自分を苦しめておられる方も多いのです。社会制度を利用し、少しでも自分のためのお金が入って来ることは、患者さんにとって非常に嬉しいことなのです。また、申請に取り組むことが患者さんやご家族の生き甲斐になっているようにも思います」(井田さん)

今特集では、医療費負担を少しでも減らすことのできる社会制度をご紹介します。医療費について今一度見直し、有効に制度を活用して下さい。

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