術後補助療法。2薬剤を併用したい

回答者:砂村 眞琴
大泉中央クリニック院長
発行:2013年7月
更新:2013年11月

  

膵がんのステージⅡとⅢの間くらいということで、手術を受けました。術後の補助療法としてジェムザール隔週投与を7カ月行い、その後TS-1の隔日投与に変更しました。しかし食欲不振がひどく、1カ月半くらいでジェムザールに戻しました。私はジェムザールに加え、TS-1を減薬して隔日投与に変更したいと思います。スケジュールなど、ご意見を聞かせてください。

(神奈川 男性 70歳)

A 悪化なければ1剤でも医師との話し合いを

日本の臨床研究で、切除手術後にジェムザールを投与した場合とTS-1を投与した場合の比較研究がなされました。その結果、TS-1のほうで治療成績が良かったということが報告されています。これを主治医が知って、TS-1への変更を提案したのだと思います。

ただ、TS-1の場合は消化器系の副作用が出やすいので、飲めない、量を減らすといった患者さんが出てくることが課題としてあります。相談者はおそらくそのような消化器症状が強くなったために、主治医がジェムザールへの再変更を提案したのだと思います。

過去の治療歴を見ると、ジェムザール投与をすでに7カ月行っているわけで、それだけ投与できたということは、ある程度スケジュール通りにこなせたのではと理解します。今後どの程度の術後補助療法をしていくかということは、主治医の考えに加え患者さんの希望も聞かなければなりませんが、腫瘍マーカーがどう動いているか、再発が認められるかといったことがとても重要な情報になります。

もし7カ月経って、再発の兆候が見られないのであれば、体調をよくするという点、自分の免疫力を自然に戻していくという点で化学療法を中止するというのも1つの考えで、抗がん薬を減量することも選択肢の1つになると思います。再発の可能性もないのに、強い2剤併用療法を継続することは体に良いのかということを十分に吟味しなければなりません。

中途半端な2剤併用療法よりは1つの薬で必要量を投与するほうが有効な場合もあるので、何が何でも2剤併用するという必要はないのではないでしょうか。主治医との話し合いをお勧めします。

ジェムザール=一般名ゲムシタビン TS-1=一般名テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム

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