3年前に平滑筋肉腫の手術。今後もし再発したら、どんな治療法があるのか
3年ほど前に、子宮肉腫の開腹手術を受けました。子宮、卵巣、卵管を切除しました。病理検査の結果、平滑筋肉腫という子宮肉腫で、病期はステージ1とのことです。手術後、化学療法や放射線療法はしていません。再発した場合、どんな治療方法がありますか。
(高知県 女性 55歳)
A 骨盤内局所再発には放射線、骨盤外では化学療法があるが効果は低い
一般的に再発は、手術後1~2年で起こります。相談者は手術後3年を経過しており、治っている可能性もありますが、5年ぐらいまでは、経過観察をしたほうがよいと思います。
子宮肉腫にはいくつかの種類があり、その中で平滑筋肉腫は、いちばん多い子宮肉腫です。子宮肉腫のステージ1ということですから、肉腫は子宮のみに限局していた、比較的初期のものと考えてよいと思います。ただ、子宮肉腫の場合、肺や肝臓などの血行性転移もありますから、安心はできません。
再発の場合、完治は困難です。放射線療法や化学療法などで症状緩和あるいは延命を図ることになります。骨盤内などの局所治療であれば放射線療法が望ましいと思います。骨盤外の再発では化学療法になりますが、平滑筋肉腫に対する有効な抗がん剤はなく、現在も有効な抗がん剤治療をめざした臨床研究が続けられています。
子宮肉腫は、放射線療法や化学療法の効果は低いといわれています。