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ティーエスワン(TS-1)配合顆粒(一般名:テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム)経口抗がん剤TS-1に飲みやすさ向上のため顆粒剤が新たに登場

2009年9月

TS-1は日本で開発され、胃がんの治療薬として1999年に承認後、大腸がん、乳がんなど適応範囲を広げてきました。効果はもちろん、飲み薬なので外来治療に適しているなど、使いやすさの点でも高い評価を受けています。 しかし、カプセルより顆粒を好む患者、高齢の患者、嚥下困難な患者の中にはカプセル剤をうまく飲み込めない人も少なからずいました。そこで開発されたのが、水に溶けやすく服用しやすいスティック包...

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グラン(一般名:フィルグラスチム)「好中球減少症」を改善し、化学療法をサポートする注射薬

2009年8月

抗がん剤が効いていても、副作用として起こる好中球減少症によって、治療を中断しなければならないことがあります。抗がん剤の減量や、投与スケジュールの変更を余儀なくされることもよくありました。これらの副作用を改善したのが、グランです。 好中球を増やし、好中球の機能を亢進させる作用を持つこの薬は、好中球減少症を改善させることで、がんの化学療法をサポートします。 化学療法の副作用「好中球減少症」を改善 がん...

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アンプリコアHPV 子宮頸がんの原因であるHPVを調べる検査薬

2009年7月

子宮頸がんは早期に発見できれば、治る可能性が高いのですが、進行して発見されるケースも少なくありません。背景には、子宮がん検診を受ける女性が少ないことがあります。 また、子宮頸がんの原因の大半はHPV(ヒトパピローマウイルス)と呼ばれるウイルスです。 HPVに感染しているかどうかは、簡単な検査で調べることができます。「アンプリコアHPV」は、13種の高リスク型HPVに感染しているかどうかを調べる検査...

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遺伝子を薬として用いる新発想の「がん遺伝子薬品」はどこまで期待できるか がん細胞だけで増えて、がん細胞だけを破壊するウイルス製剤「テロメライシン」

2009年7月

岡山大学医学部付属病院 遺伝子・細胞治療センター 准教授の藤原俊義さん テロメライシン、といっても、聞いたことがない人が多いのではなかろうか。知っている人はかなりのがん通といっていいかもしれない。風邪の原因としておなじみのアデノウイルスを改変して作り出した、まったく新しいタイプの治療法だ。感染するとがん細胞の中だけで増殖して、がんを破壊するように設計され、近い将来薬になる予定で進んでいる。 今まで...

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ネクサバール(一般名:ソラフェニブ)日本で初めての根治切除不能、転移性の腎細胞がんの分子標的治療薬

2009年6月

ネクサバールは、日本で初めて、根治切除不能または転移性の腎細胞がんを適応症として製造販売承認を取得した経口の分子標的治療薬です。 細胞増殖や血管新生(がん組織への血液供給)にかかわる複数のキナーゼ(がん細胞の増殖に関与する酵素)を阻害し、腎細胞がんの増殖を抑えます。そしてそれによって患者さんの無増悪生存期間を延長する、従来の治療法とはまったく異なる新しい腎細胞がん治療薬です。 日本初の腎細胞がんを...

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スプリセル(一般名:ダサチニブ水和物)グリベック耐性の慢性骨髄性白血病の治療に新たなページを開く新薬

2009年5月

慢性骨髄性白血病の治療は、グリベック(一般名イマチニブ)の登場で大きく変わりましたが、すべてが解決したわけではありません。もともとグリベックが効かない人もいるし、耐性で効かなくなる人もいるからです。 スプリセル(一般名ダサチニブ)は、そういった人たちの第2次治療で効果が期待されています。また、フィラデルフィア染色体陽性の急性リンパ性白血病の治療にも使われます。この分子標的薬の登場によって、白血病治...

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メタストロン(一般名:ストロンチウム-89)骨転移の苦しい痛みを緩和する放射性医薬品

2009年4月

多発性の骨転移の疼痛緩和に効果がある放射性医薬品メタストロン(一般名ストロンチウム-89)が2008年秋に発売された。 海外ではすでに20~30年前から使用されているのに対し、日本では遅れていた。発売後も普及がなかなか進まないのは、この薬の安全管理や設備投資に対する診療報酬がなく、医療機関の負担となっていることが大きな原因だ。今後の診療報酬が変わることに期待したい。 骨転移の痛みを止める放射線治療...

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エストラサイト(一般名:エストラムスチンリン酸エステルナトリウム水和物)再燃前立腺がんの有力な選択肢、抗がん剤と女性ホルモンを結合させた治療薬

2009年3月

日本で承認され、実際に使用されている前立腺がんの治療薬は、それほど多くありません。その中で、日本での販売開始から4半世紀にわたって使われてきたのがエストラサイト(一般名エストラムスチンリン酸エステルナトリウム)です。 エストラサイトは、前立腺の組織に存在するエストラムスチン結合蛋白(EMBP)により前立腺組織に集まり、腫瘍の増殖を防ぐと同時に、抗アンドロゲン作用も示すことで高い有効性を生み出します...

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タルセバ(一般名:エルロチニブ)初めて生存期間の延長が確認された肺がん分子標的薬

2009年2月

肺がんの分子標的薬として、まず登場したのは「イレッサ」(一般名ゲフィチニブ)だった。「タルセバ」(一般名エルロチニブ)は、それに続く分子標的薬として2007年10月に承認され、進行・再発肺がん(非小細胞肺がん)の第2、第3次治療に用いられている。作用メカニズムはイレッサと同じだが、海外の臨床試験で生存期間の延長が認められるなど、イレッサを上回る結果を残してきた。懸念されてきた副作用、皮疹や間質性肺...

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アイエーコール(一般名:シスプラチン)医師の要望から肝臓がん動注化学療法用に開発された最強の抗がん剤

2009年1月

肝臓がんに対する化学療法の開発は遅れていますが、その中で、14年という長い開発期間を経て発売されたのが、アイエーコールです。 動注療法の適応は2004年ですが、臨床試験でも高い奏効率を得ているそうです。 今後、塞栓療法との併用や外来での治療の可能性も出てきているなど、発売から20年以上経った今でも進化を遂げている薬剤です。 肝臓がんの動注化学療法用に医師が要望 シスプラチンが日本で発売され...

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