政治も健康も「あきらめない」精神でがんばりたい 小沢一郎 × 鎌田 實
2015年9月
甲状腺がん、狭心症を乗り越え日本の政治をリードしてきた男の「あきらめない」精神かつては自民党幹事長、民主党代表として永田町をリードした小沢一郎さんも、すでに73歳。議員2年目には甲状腺がんの手術を、次期首相最有力と見られていたときには狭心症の治療を受けながら、政治の表舞台を歩いてきた小沢さんに、鎌田實さんが「日本はどうなるのか」を単刀直入に聞いた。 小沢一郎さん「いまの日本の状況は、僕が大変なので...
鎌田 實「がんばらない&あきらめない」対談
2015年9月
甲状腺がん、狭心症を乗り越え日本の政治をリードしてきた男の「あきらめない」精神かつては自民党幹事長、民主党代表として永田町をリードした小沢一郎さんも、すでに73歳。議員2年目には甲状腺がんの手術を、次期首相最有力と見られていたときには狭心症の治療を受けながら、政治の表舞台を歩いてきた小沢さんに、鎌田實さんが「日本はどうなるのか」を単刀直入に聞いた。 小沢一郎さん「いまの日本の状況は、僕が大変なので...
2015年8月
遺伝性乳がんを発症し、遺伝性乳がん・卵巣がん当事者の会を立ち上げた主婦の願い2年前、ハリウッド女優アンジェリーナ・ジョリーが遺伝性がんに配慮して乳房を摘出したことは、世界的なニュースとなったが、昨年5月、日本に遺伝性乳がん・卵巣がん当事者の会「クラヴィス(鍵)アルクス(虹)」が誕生した。自ら遺伝性乳がんの患者さんで、左乳房を全摘している太宰牧子代表に、鎌田さんが会設立の経緯などを聞いた――。 太宰...
2015年7月
「ナノマシン」でがん治療に革命を起こす東京大学教授の新たな挑戦がん治療における〝超新薬〟とも言うべき「ナノマシン」開発のリーダー、東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻教授の片岡一則さんに、鎌田さんが前号に引き続き、「ナノマシン」の将来展望について掘り下げた。驚いたことに、「ナノマシン」はがん治療のみならず、再生医療、認知症、動脈硬化などにも大きく貢献するという――。 片岡一則さん「乳がん治...
2015年6月
がん細胞にピンポイントで抗がん薬を投与する「ナノマシン」はがん医療に革命を起こせるか東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻の片岡一則教授が、がん医療に革命を起こそうとしている。ナノ技術を応用した「ナノマシン」により、がん細胞にピンポイントで抗がん薬を投与するシステムを開発し、治験の最終段階に入っているのだ。がん患者さんに福音をもたらす「ナノマシン」――鎌田さんが2回にわたって聞いた。 片岡一...
2015年5月
大便研究の第1人者が語る。がんを始めあらゆる病気の原因が腸内細菌と関係があるという驚き〝STAP細胞〟事件で耳目を集めた特別行政法人・理化学研究所で、全世界から8,500件からの大便を集めて、腸内細菌の役割を調べている特別招聘研究員がいる。その名も辨野義己(べんのよしみ)さん。腸には免疫細胞の6割が集中し、「21世紀は腸の時代」と力説する辨野さんに、鎌田さんが切り込んだ――。 辨野義己さん「動物性...
2015年4月
乳がん闘病記『毛のない生活』から2年、この度『毛の力』を上梓した元編集者の新たな生き方乳がんの抗がん薬治療の顛末を綴った『毛のない生活』の著者・山口ミルコさんが、昨年末、『毛の力 ロシア・ファーロードをゆく』という本を出した。タイトルは〝毛つながり〟だが、こんどは極東ロシアのタイガの森に棲むという、かつて高級毛皮として珍重されたクロテンを追い求める話だ。鎌田対談のゲストは2度目、話は大いに弾んだ。...
2015年3月
先天性脊髄分裂症の身で5つのがんを克服した元ファンドマネジャーの壮絶人生生まれつきの脊髄分裂症で、排泄に不自由する身でありながら、5つのがんを乗り越え、ファンドマネジャーとして活躍してきた、並木秀之さん。一時は資産38億の経営者となったかと思えば、一時は生活保護を受けたことも。その壮絶な生きざまを事も無げに語る並木さんに、鎌田實さんが迫った。 並木秀之さん「どんなつらいことでも、時が経つと忘れるん...
2015年2月
一滴の血液で乳がんを始め13種類のがんが早期発見できる画期的診断法!母乳中のマイクロRNAの働きから、マイクロRNAバイオマーカーを着想した落谷孝広氏の話は、医学の最先端分野の話でありながら、読者にもわかりやすい話になっており、鎌田さんもどんどん引き込まれた。21世紀のがん検診法とも言うべきバイオマーカーが、健康診断にまで広がったとき、がん治療の世界も変わる――。 落谷孝広さん「青年期のがん患者さ...
2015年1月
一滴の血液で乳がんを始め13種類のがんが早期発見できる画期的診断法!経済産業省が79億円という破格の国費を投じている、新たながん検診法の研究が進んでいる。一滴の血液中のマイクロRNAという微小物質を計るだけで、早期かつ正確に、臓器別にがんが判別できるのだという。その研究の最前線に立つ、国立がん研究センター研究所の落谷孝広 分子細胞治療研究分野長に、鎌田さんが直撃した。 落谷孝広さん「母乳には赤ちゃ...
2014年12月
新宿西口バス放火事件―数奇な運命を生き抜き、いま末期の肝がんに向き合うノンフィクション作家の夢1980年8月に起きた新宿西口バス放火事件。6人のバス乗客が犠牲となった、衝撃的な無差別殺人事件だった。事件で80%の大火傷を負った杉原美津子さんは、非加熱製剤を使った治療でC型肝炎に感染し、現在、末期の肝がんの闘病中だ。2014年7月『炎を越えてー新宿西口バス放火事件後三十四年の軌跡』(文藝春秋)を出版...