各種がん

胃がん

高度な技術力が必要。手術の場合、症例数の多い外科医を選べ! 痛みが少なく、回復も早い腹腔鏡手術の現在

2006年7月

東京医科歯科大学病院 腫瘍外科講師の 小嶋一幸さん 胃がんに対する腹腔鏡手術は、1991年に世界にさきがけて日本で開発された治療法。開腹手術に比べ体への負担が軽くて日常生活への復帰が早い、などの利点があり、一部の進行がんにまで適応が広がっている。ただし、技術が難しく、コストもかかるため、施設間、術者間の格差が大きいのが難点。今のところガイドラインでは「臨床研究」と位置づけられているが、5年生存率は...

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治療困難ながん性腹膜炎の最新治療 タキソール、TS-1などの登場で明るい陽射しがさしてきた

2006年7月

山口大学大学院 医学研究科講師の 吉野茂文さん 胃がんが進行すると、胃壁の表面から裏側へとしみこみ、ついには漿膜を破って腹腔内へこぼれ落ちる。このこぼれ落ちたがん細胞は腹腔内で様々な炎症をひき起こし、がん性腹膜炎となる。がん性腹膜炎になると、治療の手がなくなり、全身状態が急速に悪化する。少し前までは。しかし、今は、こうした状態でも抗がん剤治療の手がある。その最前線をご報告しよう。 進行・再発胃...

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新しい抗がん剤TS-1やタキソールの出現で生存率も上昇 ここまで進んでいる進行・再発胃がんの化学療法

2006年7月

北里大学東病院 消化器内科講師の 小泉和三郎さん かつて、「胃がんに効く抗がん剤はない」と言われていた。しかし、この胃がん治療は99年を境に一変。日本の医療現場にTS-1をはじめ、イリノテカン、タキソール、タキソテールなど、新しい抗がん剤が次々に登場し、奏効率、生存率が向上している。その現状と今後の展望をレポートする。 進行・再発胃がんの治療は90年を境に一変 患者にとっては受難を強いられてき...

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胃がん手術後の後遺症と対策 なぜ後遺症は起こる? 不快な症状を緩和する方法は?

2006年7月

東京慈恵会医科大学 消化器外科医局長の 鈴木 裕さん 手術法の進歩によって胃がんの治療成績は向上してきました。半面、胃切除後の後遺症対策は、今もって十分とはいえず、後遺症に苦しむ患者さんが跡を絶ちません。なぜ後遺症が起こるのか、不快な症状を和らげるにはどんな方法があるのか、東京慈恵会医科大学消化管外科医局長の鈴木裕さんと胃を切った人友の会「アルファ・クラブ」にお話をうかがいました。 胃がん手術...

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手術困難な高齢者の早期胃がんにも適用できる レーザーと内視鏡の併用療法「EMR-PDT」

2006年3月

手術が必要な粘膜下層の浸潤がんも、レーザーとの併用で内視鏡的治療が可能に 大阪府立成人病センター 消化器内科の 東野晃治さん 近年、内視鏡的治療の発達により、早期胃がんの多くが手術をしなくても治療できるようになっている。患者のQOLを向上させるという点で、内視鏡的治療のメリットは大きい。だが、これまでは粘膜内の早期がんだけが対象とされ、粘膜下層に浸潤したがんは「内視鏡では治療できないがん」とみ...

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これだけは知っておきたい――胃がん編 早期がん、治療の主流は縮小手術。進行がんでも治癒を望める

2005年7月

癌研有明病院 消化器外科部長の 山口俊晴さん 胃がんは胃の粘膜から発生するがんで、発生には食生活が大きく関わっていると言われる。粘膜にとどまっている早期がんは、十分に完治が望めるが、胃壁の外に向かって浸潤を始める進行がんになると、他臓器へ転移しやすくなり予後が悪くなる。とはいえ、胃がんは治療すれば治る可能性もある。胃がんと診断され、治療を受けるにあたって、患者さんとしてこれだけは知っておきたい事柄...

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患者のHLA(ヒト白血球抗原)のタイプ別に術後補助療法を選択する 胃がんのテーラーメイド治療

2005年7月

東海大学医学部 消化器外科教授の 生越喬二さん HLA(ヒト白血球抗原)は骨髄移植などの組織適合性を調べるために重要な指標だが、胃がん切除手術のあと、最適な術後補助療法を選択するためにも活用できることを東海大学消化器外科教授の生越喬二さんは見つけた。30年にわたる胃がん患者の予後の調査で、免疫療法は患者の7割に生存期間の延長効果があるが、10数パーセントほどの患者には逆に作用する可能性があることが...

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「絶望」を「希望」に変えたTS-1、タキサン系の抗がん薬 スキルス胃がんと腹膜播腫に効く新しい薬

2005年7月

国立がん研究センター東病院 消化器内科医師の 矢野友規さん 早期発見が難しい上に進行が早く、腹膜にがんが散らばる腹膜播腫を起こしやすいのがスキルス胃がんだ。腹膜播腫を起こすと切除不能のケースが多く、たとえ切除できても予後はかなり厳しいものがあった。しかし、近年、新しい抗がん剤の出現などによって、スキルス胃がんや腹膜播腫に有効な治療法が登場。注目されている。   検査で見つかりにくいスキルス胃が...

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身体への負担が少ないから術後の回復も早い 9センチのがんも開腹せずに一括切除するITナイフの最新成果

2005年4月

国立がん研究センター中央病院 消化器内視鏡部の 後藤田卓志さん 内視鏡先端からITナイフという電気メスを使って、粘膜に留まるがんであれば、3センチを越える大きなものでも完全に切り取る治療方法が、今、大きな注目を浴びている。画期的ともいえるこの方法は、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD:Endoscopic Submucosal Dissection)と呼ばれ、外科手術で開腹する方法と比べて、患者にや...

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副作用は少なく延命効果を上げる 再発胃がんのTS-1隔日療法

2004年12月

自治医科大学消化器外科教授の 永井秀雄さん 自治医科大学消化器外科講師 細谷好則さん 自治医科大学消化器外科医師の 荒井渉さん 胃がんが再発したり、外科的治療が不可能な場合は、化学療法により治療が行われる。しかし、腫瘍が完全に消失することは難しく、症状の緩和程度にとどまり、進行・再発胃がんの予後はきわめて悪いとされてきた。ところが、ここへ来てTS-1などの新薬が登場し、その延命効果に...

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