検査・治療法

セツキシマブ承認で 頭頸部がんの化学放射線療法はどう変わる?

2015年8月

「頭頸部がんは個別化治療が進んでいくと思います」と話す稲葉浩二さん 根治を目指すとともにできる限り機能を温存したいのが頭頸部がんの治療。近年、放射線と化学療法を併用した治療法の有効性が明らかとなり、根治と機能温存の両立が可能になってきた。2012年12月、分子標的薬が加わったことにより、治療選択肢はますます広がっている。 シスプラチンに続き、分子標的薬のセツキシマブが登場 頭頸部がんは1つの疾病で...

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救済手術も視野に入れた新たな治療法も開発中 切らずに根治も可能に――。食道がんの化学放射線療法

2015年8月

「手術可能な場合でも、化学放射線療法によって食道がんは根治が可能です」と語る伊藤芳紀さん 食道がんの根治を目指す治療法として化学放射線療法の有効性が明らかになり、手術が可能な症例でも化学放射線療法が選択肢の1つとなるまでになっている。さらに現在、初回の化学放射線療法で効果が認められなかった場合の救済治療を見越した治療戦略も検討されており、患者さんの治療選択肢は増えている。 手術と同等の成績を示す ...

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メラノーマ(悪性黒色腫)、血管肉腫の治療が大きく変わる

2015年8月

「新しい治療の情報を得て、適切な治療を受けて欲しい」と話す吉野公二さん 皮膚がんには、基底細胞がん、メラノーマ(悪性黒色腫)など数種があるが、それぞれ病気の性格が大きく異なり、治療法も違う。患者数は少なく、これまで新しい治療法の開発が進みにくい状況にあったが、メラノーマについては、昨年(2014年)から新薬が次々に発売され、血管肉腫では、治療法が変わり生存期間を大きく伸長している。激変する皮膚がん...

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小児がんの新薬開発で再発治療の充実を!

2015年8月

「小児がんの再発治療を確立していくことが重要です」と話す河本 博さん 小児がんは子どもがかかるがんの総称だが、希少がんということで治療法の開発が遅れてきた分野だ。しかし、近年では医師主導型の臨床試験が立ち上がるなど新しい動きが出ている。その先端にいる専門医に小児がんの新たな取り組みについて聞いた。 小児がんの罹患数は年間約2,000人弱 表1 小児がん特有の主な疾患 子どもが罹患する様々ながんを総...

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多職種で移植の様々な局面をカバー 退院後のフォローアップも大切に

2015年7月

合併症の管理を頑張ることが完治につながる福田隆浩さん 国立がん研究センター中央病院 造血幹細胞移植科科長 造血幹細胞移植は化学療法では治らない症例が対象で、完治が期待されるという大きなメリットがあります。合併症が多いことが問題ではありますが、その発症を抑えられれば、治療成績は上がります。多くのがんでは新しい抗がん薬が開発されると治療成績が上がりますが、移植の世界では合併症の管理をしっかりすること...

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大腸がん術後のQOLアップのために

2015年7月

「術後のトラブルは、まず専門医や専門の看護師に相談することが解決への早道です」と話す舛田佳子さん 大腸がんの手術をされた患者さんは、術後の身体の変化やトラブルが気になるだろう。術後に起こりやすい症状とは?食事はどのように進めていけばいいのか?排便障害や排尿障害は起こるのか?患者さんが悩みがちな術後の生活について、専門家に聞いた。 術後に起こりやすい腸閉塞に注意 大腸がんの手術後には、どのような合併...

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世界中が待望していた〝首に手術痕が残らない甲状腺内視鏡手術〟を開発

2015年7月

清水一雄 日本医科大学名誉教授/医療法人金地病院名誉院長日本医科大学名誉教授/医療法人金地病院名誉院長の清水一雄さん喉ぼとけの下方に位置する甲状腺のがんは女性に多い。治療の中心は手術だが、首筋を横断するように残る手術痕が、取り分け女性患者や子供たちを悩ませてきた。そんな中、日本医科大学名誉教授(現医療法人金地病院名誉院長)の清水一雄さんは頸部にほとんど傷跡のない内視鏡手術を確立した。治癒率も通常手...

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大規模ゲノムスクリーニング 産学連携「SCRUM-Japan」が発進

2015年7月

「個別化医療に向けた産学連携プロジェクトが始動しました」と語る吉野孝之さん 大腸がん治療で特徴的なのが、無駄な薬剤投与をしないための遺伝子検査だ。近年確立された方法だが、さらに進化を続けている。大規模な遺伝子診断ネットワークづくりも進行中だ。 KRAS検査は保険適用で実施率99%に 遺伝子を調べて、より効果的な治療を行う個別化医療は、様々ながん種で取り入れられているが、中でも大腸がんは個別化医療が...

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術後の社会復帰までをサポート 体への負担が少ない食道がん胸腔鏡・腹腔鏡下手術

2015年7月

「社会復帰を目指した治療を行うことが大切だと考えています」と話す大幸宏幸さん 食道がんは早い段階からリンパ節転移を起こしやすい。そのため手術では食道の切除に加え、頸部、胸部、腹部に及ぶリンパ節を取り除く必要があり、体への負担が大きい。そこで、患者さんの社会復帰までを見据え、開胸・開腹よりも傷や痛みの少ない「胸腔鏡・腹腔鏡下手術」が注目されている。 切除と再建が必要な 食道がんの手術 食道がんは食道...

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最期まで「生き切る」ことのお手伝いをしていきたい

2015年7月

地域の診療所などとも連携して在宅患者さんをサポートする出水クリニック院長の出水 明さん出水クリニック 〒596-0046 大阪府岸和田市藤井町1-12-5 エアリーズ上野1FTEL:072-437-5811 FAX:072-437-5836URL:www.demizu-c.or.jp  出水(でみず)明さんが院長を務める出水クリニック(大阪府岸和田市)は、外来診療と並行して在宅診療を行っている。慣...

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