手術、サイバーナイフ、化学療法の利点を生かし 脳腫瘍のより良い治療を
2015年3月
たべい ゆうすけ 1999年琉球大学医学部卒。国立国際医療センター(現国立国際医療研究センター)レジデントを経て、2003年国立がんセンター(現国立がん研究センター)中央病院脳神経外科レジデント。2005年都立駒込病院脳神経外科を経て、2012年より現職。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医。日本癌治療学会がん治療認定医。独立行政法人医薬品医療機器総合機構専門委員治療が難しいがんの1つと言われる悪性...
2015年3月
たべい ゆうすけ 1999年琉球大学医学部卒。国立国際医療センター(現国立国際医療研究センター)レジデントを経て、2003年国立がんセンター(現国立がん研究センター)中央病院脳神経外科レジデント。2005年都立駒込病院脳神経外科を経て、2012年より現職。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医。日本癌治療学会がん治療認定医。独立行政法人医薬品医療機器総合機構専門委員治療が難しいがんの1つと言われる悪性...
2015年3月
国立がん研究センターが提供しているがん情報サービスによると、わが国の前立腺がんによる死亡数は約1.2万人で、男性がん死亡全体の約5%を占めています。また、前立腺がんの罹患数(全国推計値)は約6.5万人で、男性がん罹患全体の約14%を占めています。罹患率は65歳前後から顕著に高くなっており、年齢調整罹患率は1975年以降増加しています。その理由の1つとして挙げられるのが、前立腺特異抗原(PSA)によ...
2015年3月
「新薬の効果は高いですが、いずれも高額なので、使用にあたってはコストについても考慮が必要です」と語る赤倉功一郎さん 前立腺がんはホルモン療法が有効だが、それが効かなくなると、病状が再び悪化してしまう。この状態を「去勢抵抗性前立腺がん」と呼ぶが、これまで去勢抵抗性前立腺がんになると、治療選択肢は限られていた。こうした中、昨年(2014年)には新薬3剤が相次ぎ登場。去勢抵抗性前立腺がんの治療が大きく変...
2015年3月
「臨床試験において、PSA検診を行ったほうが前立腺がんによる死亡率が低くなることが実証されています」と述べる中島耕一さん 前立腺がんの検査指標(マーカー)である前立腺特異抗原(PSA)の測定により、前立腺がん患者を絞り込むPSA検診は、初期の無作為化比較臨床試験(RCT)で前立腺がんの死亡率を低下させないとの結果が出たが、その後のRCTでは検診群で死亡率の低下が認められている。PSA検診の意義と課...
2015年3月
「積極的監視療法の課題は診断精度の向上です」と述べるがん研有明病院の米瀬淳二さん 前立腺特異抗原(PSA)検診の導入に伴い、早期前立腺がんが発見されるようになり、前立腺がんによる死亡率の減少効果が認められた地域がある。その一方で、即座に治療すべき必要のない低悪性度の早期前立腺がんに対して過剰治療が行われているのではないかという反省から、PSA監視療法(積極的監視療法)が行われるようになっている。そ...
2015年3月
「ダヴィンチのメリットを多くの患者さんに知っていただきたいですね」と話す大堀 理さん 前立腺がん治療の特徴として挙げられるのが「ロボット支援手術」の普及だ。この言葉から「ロボットが手術をする」と誤解する人もいるようだが、手術をするのはあくまでも医師。ロボットの役割はその指の動きを忠実に手術部位に伝えること。低侵襲と確実さが大きな特徴だ。 骨盤内の狭い空間を多関節で治療 PSA(前立腺特異抗原)検査...
2015年3月
「日本の社会状況や日本人の性質を考慮した薬物療法が必要です」と話す藤井靖久さん 超高齢化社会において急増する国民医療費は大きな問題だ。進行前立腺がんに対する「順次薬物療法」は、日本人にとって有効で安全であるだけでなく、コストも考慮した新しい治療法。どのように薬を選択していくのか、その方法について専門医に聞いた。 治療効果と安全性に加え、コストも考慮する 高齢者に多く発症する前立腺がんは、高齢化が進...
2015年3月
「高リスクでもトリモダリティ治療で根治が可能です」と語る東京医療センターの矢木康人さん 前立腺がんの小線源療法というと、低・中リスクの患者さんだけがその対象となるという考え方が根強いが、決してそうではない。小線源療法に外照射とホルモン療法を併用する「トリモダリティ治療」によって、高リスク患者さんに対しても非常に良い治療成績が出ており、根治が期待できる治療となっている。 高リスクでも小線源療法を実施...
2015年3月
「高齢前立腺がんの患者さんは併存疾患や治療の副作用に注意してください」と話す上村博司さん 社会の高齢化とともに前立腺がんは急増し、2020年ごろには胃がんを抜いて男性がん罹患患者数のトップになると予測されている。多様化している前立腺がんの治療法に対し、高齢の前立腺がん患者さんは、どんな治療法を選び、どんな点に注意したらいいのだろうか。 前立腺がんは60代から急増 75歳以上の高齢者も多い 近年、前...
2015年3月
泌尿器科看護専門外来などで、術後患者さんのQOLを上げる看護支援を行う帶刀朋代さん 前立腺がんに対する前立腺全摘術後の尿失禁(尿漏れ)は、多くは1年以内に改善し元に戻るものの、中には改善が見られずに患者さんのQOL(生活の質)に大きな影響を与えることもある。どのようなセルフケアが必要だろうか? 術後ほとんどの人に尿漏れが起きる 東京医科大学病院泌尿器科で術後に尿失禁を生じた患者さんのケアを担当する...