検査・治療法

長い停滞を乗り越えて次々と新薬登場! 内臓転移でも選択肢が増えたメラノーマ

2021年6月

「自己検診になる皮膚がんは、初めは痛みもかゆみもないが、見ていて不安に思うのなら専門医に診てもらったほうがいい」と語る吉野公二さん 皮膚がんは、当初はほくろや皮膚炎などと見間違うことも多く、市販の薬で処置したりほっておく人も多い。皮膚がんのなかでも悪性度が高いメラノーマ(悪性黒色腫)は、早期であれば手術だけで完治するが、病気の進行が早いため、診断を受けたときにはすでに転移を起こしていることもある。...

詳細はこちら

がん患者さんのサルコペニアを防ぐ ――カギを握るのは栄養管理とリハビリテーション

2021年6月

「従来の治療に栄養療法とリハビリを加えることで、筋肉量や体重減少を防ぐことができるのではないか」と語る内藤立暁さん 加齢によって筋肉量が減り、筋力や身体機能が低下する〝サルコペニア〟。栄養不足や運動量の低下などが主因だが、がん患者さんでは、それに加えて、化学療法の副作用による食欲不振などが重なり、2次性のサルコペニアも発生しやすい。サルコペニアによる筋肉量の低下、体重減少などは、がん治療にも悪影響...

詳細はこちら

適切なタイミングで薬剤を切り替えていくことが大切 切除不能進行・再発胃がんの最新薬物療法

2021年5月

「治療中、食欲がない、お腹がはって苦しいなどの気になる症状を、遠慮しないで医師や看護師に伝えてください。症状などから病状を類推し評価して、治療継続なのかそれとも治療を切りかえていくのか、適切なタイミングで判断することが大事なのです」と語る室 圭さん 20年来、変化の見られなかった胃がんの薬物療法(化学療法)が、ここ数年、進化を遂げている。1次治療から3次治療まで標準治療が確立し、新薬が数種類登場。...

詳細はこちら

患者さんによりやさしいロボット手術も登場 新しくなった大腸がんの手術と薬物療法

2021年5月

「大腸がんの適切な薬物療法のためには、RAS、BRAF、MSIの遺伝子検査を受ける必要があります。患者さんは『3つの遺伝子検査の結果はどうでしたか?』と聞いてみるのもいいかもしれません」と語る塩澤 学さん 大腸がんの治療が変革の時期を迎えている。手術に関しては、ロボット手術の登場で排尿障害や性機能障害などの後遺症を比較的防げるようになった。まだ広く普及したとは言えないが、いずれはロボット手術が中心...

詳細はこちら

血液がんに新薬ラッシュ! インパクトがあり、キードラッグとなる可能性あるものも

2021年5月

「血液がんの治療は、薬剤を適正に選択することが重要です」と語る矢野真吾さん 血液がんはここ20年来、効果的な薬が相次いで承認されてきた。グリベックなどの分子標的薬がその代表で、これらの分子標的薬の登場により予後が著しく改善されてきた。血液がんは遺伝子レベルでの解明が進んでいる分野の1つで、現在も分子標的薬を中心とした新薬のラッシュが続いている。さらに根治を目指せるCAR-T細胞療法という新しい免疫...

詳細はこちら

血液検査で「前がん状態」のチェックが可能に⁉ ――KK-LC-1ワクチン開発も視野に

2021年3月

「KK-LC-1は予防ワクチン開発が可能な唯一のがん抗原です。効果の検証を踏みながら実用化し、がんの発症率の減少に寄与したい」と語る福山 隆さん 血液中の特殊なタンパク質を調べてがんを予知し、予防・超早期治療に役立てようという研究が、北里大学メディカルセンター(埼玉県北本市)上級研究員の福山隆さんたちによって進められている。検査のマーカーとしているのは、「KK-LC-1」というがん抗原。日本(産業...

詳細はこちら

卵巣がん化学療法に増える選択肢 適応拡大のリムパーザと遺伝子検査なしで使える新薬ゼジューラ

2021年2月

「ゼジューラは、遺伝子検査をしなくても1次治療で使えることが患者さんにとって大きな利点です」と語る平嶋泰之さん 分子標的薬のPARP阻害薬はここ数年の卵巣がんにおけるトピックの1つだ。日本では、2018年1月、リムパーザが初めて「プラチナ製剤感受性の再発卵巣がんにおける維持療法」で承認された。その後2019年6月「BRCA遺伝子変異陽性卵巣がんの初回化学療法後の維持療法」で、さらに2020年12月...

詳細はこちら

高い治療効果が期待できる 切除不能・進行肝細胞がんの最新化学療法

2021年2月

「免疫チェックポイント阻害薬のテセントリクと分子標的薬アバスチンの併用療法が、今後主流になって行くと思います」と語る木下晃吉さん 肝細胞がんは、肝炎ウイルス感染による慢性肝炎や肝硬変、最近では生活習慣病などに起因する脂肪肝が原因となる予後不良のがんである。そのような肝細胞がんで、切除不能・進行肝細胞がんに対する化学療法が、近年めざましく進化している。分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の併用療法...

詳細はこちら

新薬サークリサ登場で化学療法がさらに進化 多発性骨髄腫は治癒をめざして治療計画を立てる時代に

2020年12月

「多発性骨髄腫は、昔は長くて5年ほどの生存率でしたが、完治の可能性も見えてきました」と語る鈴木憲史さん 新しい治療薬サークリサが、再発または難治性の多発性骨髄腫に対して承認され、2020年8月販売開始になった。近年使える薬剤が増え、治療の可能性を拡げている多発性骨髄腫だが、7つの機能を持つという強力な新薬登場にさらに大きな希望が見えてきた。サークリサの国際共同第Ⅲ相試験に参加した日本赤十字社医療セ...

詳細はこちら

光免疫療法が踏み出した第一歩、膨らむ期待値 世界初、頭頸部がんにアキャルックス承認!

2020年12月

「現在進行中の第Ⅲ相臨床試験の結果を出したとき、光免疫療法はさらなる展開に向けて歩みを進めることになるでしょう」と語る田原 信さん 病巣に光を照射してがん細胞のみを死滅させるという、これまでにない機序で注目を集める「光免疫療法」。その光免疫療法に用いる新薬「アキャルックス」が、治療歴のある局所再発頭頸部がんを対象に、今年9月、世界で初めて日本で承認、治療に用いる照射システムも承認された。国内第Ⅰ相...

詳細はこちら

  • 会員ログイン
  • 新規会員登録

全記事サーチ   

キーワード
記事カテゴリー
  

注目の記事一覧

がんサポート11月 掲載記事更新!